ぎゅっ!とこんな内容
流れ星の撮影では、まずは[基本の設定]F値:2.8 SS:15秒 iso:6400で撮影しましょう。流れ星は感度を上げて撮影するのがポイントです。また、流星群を狙う際は、放射点の方角と極大の時間を確認するのがコツです。
こんにちは、トモキです。
今回は「流れ星」の撮影方法について解説!
難しい撮影ですがポイントを押さえたらだれでも撮影できます。
さらに詳しく知りたい方は、下記本がおすすめです。
タイムラプス撮影の方法やスマホで星を撮影する方法など、丁寧に解説してくれています。
それでは、やっていきましょう!
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目次
流れ星の撮影方法は誰でも簡単!設定はコレ
レアものと思われる流れ星ですが、実は年の決まった時期に訪れる「三大流星群」と言われる「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」では簡単に見れます!
流れ星は写真で撮るとこんな感じで映るのです。見るのもいいですがぜひ思い出として写真に収めたいですよね!
撮影方法は、下記設定で撮ってみましょう!
流れ星撮影の基本の設定
F値:2.8 SS:15秒 iso:6400
ポイントは、星空の撮影と違って流れ星は動く被写体なので感度を上げなければ写真に写りません。「…??」詳しく解説していきます!
- [基本の設定]F値:2.8 SS:15秒 iso:6400
- 流れ星は感度を上げて撮影する
流れ星の撮影方法のポイント
※ここからは星の撮影はしたことがあることを前提とします。撮影したことがない方は飛ばすか、下記をご覧ください!
-
【夜景】きれいな星空の撮り方。設定はコレ!【カメラ】
「星空の撮影と違って流れ星は動く被写体なので感度を上げなければ写真に写りません」どういうことでしょうか?
星の撮影ではシャッタースピード(SS)を長くして撮影します。理由は、星の少ない光をたくさん集め、大きな光にするからです。
星は、あまり動かない被写体です。なので、SSを10秒くらいにして小さな光をたくさん集めて大きな光にします。
一方、流れ星はいかがでしょうか?速く動く被写体です。なので、SSを長くしても光はたくさん集まりません。
なので、感度を上げて撮影をします。感度を上げるためには、下記方法があります。
明るいレンズを使う
F値は2.8以下のレンズを使いましょう!理想は、単焦点で2.0以下ですが…高いですもんね。。最低限F値は2.8で挑みましょう。
F4.0になるとすこしきつくなっていきます。暗くなる分はISO感度でカバーしなければなりません。なので、高感度に強いカメラの機体か、多少のノイズは我慢または、編集でどうにかする覚悟が必要です。
僕がよく使っているレンズは下記です。先ほどの写真もこのレンズを使っています。
ズームレンズなので活躍の場が広い上にF2.8まで開放できるのは使いやすいです!手振れ補正が付いているのもポイント。
何より、星空にきれいな青が出るんですよね。これはこのレンズでしか出ない青です。
ISO感度を上げる
基本的には、iso6400以上を使うとよいでしょう。なので高感度に耐えられるカメラの機体が理想です。
一方で、流れ星と言っても明るい流れ星もあれば暗い流れ星もあります。極端な話、火球(流れ星の大きいやつ)はとっても明るいのでiso1600でも十分に撮れます。
なので、ISO感度を上げずらい機体では、明るい流れ星を狙うのもアリです。(時間がかかりそうですが…。)
また、ノイズは編集でも処理可能です。下記参考にしてみてください。
-
【天の川】3分で終了!Photoshopでノイズ処理【中級編】
流れ星撮影の具体的な設定
基本の設定は下記です。
流れ星撮影の基本の設定
F値:2.8 SS:15秒 iso:6400
まずは、この設定で1枚撮影してみましょう!写真全体の明るさはSSで調節します。
また、流れ星を狙ってカメラに収めるのは難しいです。「連続撮影」で撮影しましょう!連続撮影には、レリーズ(リモートスイッチ)が必須です。
自分のカメラに合ったレリーズを選んでくださいね!
撮影の全体像はこんな感じです。
- [基本の設定]F値:2.8 SS:15秒 iso:6400
- 写真全体の明るさは、シャッタースピードを調節する
[注意1]流れ星が映らないのは、シャッタースピードが原因ではない
繰り返しですが、流れ星を撮影には「感度」を調節します。
肉眼で見えているのに、写真に写っていなければF値は開放(低く)するか、ISO感度を上げると良いでしょう。
「これ以上、上げられない!」という場合は、明るい流れ星を待つのもアリです。(なるべく広角で確率upです!)
[注意2]メモリーカードのいっぱい注意。
流れ星をピンポイントでシャッターを押すのは難しいため、連続撮影になります。気づいたら、メモリーカードがいっぱいになっており、撮影が出来ていないことも…。
画像形式は、JPEGでも十分対応が可能です。
流れ星の編集で諧調に負荷をかけるとしてもノイズ処理程度です。天の川のように大きくコントラストを出す編集はしないのでJPEGでも大丈夫。実際に、僕が撮影した写真はJPEG撮影です。
それよりも、連続撮影でカメラを放っておいて気づいたら「保存できていない…。」の方が怖いですね、!
なので、JPEG撮影か容量の大きなメモリーカードで撮影しましょう!
毎年発生する流星群カレンダー
流星群は、毎年ほぼ決まった時期に来ます。
その中でも、三大流星群の「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、平均1時間に30個程度のたくさん流れ星を見ることができます。多い時には100個を超えるみたいです。驚きですよね。
もちろん、流星群が来ていない日でも流れ星を見ることはできます。ただ、少ない。。僕の体感で多くて1時間に3個。1個見れたらラッキー程度ですね。
また、数が多いと明るいハッキリと肉眼で確認できる流れ星を見える確率も上がります。
狙って流れ星を撮影する場合は、流星群が来ている時期がおすすめです。
流星群によって流れ星が流れやすい方角や時間があります。
流れ星を”確実”に撮影するポイント
流れ星を確実に撮影するためには、カメラを向ける方角と時間が大切です。
流星群によって、異なるので下記を確認してから撮影に挑みましょう!
流れ星が一番流れる方角(放射点)を確認する
流星群は、種類によって一番流れる方角が異なります。
ある一点から流れる様に見える「放射点」を確認してから撮影に挑みましょう!
2022年のふたご座流星群では、東の空(緑十字の場所)に放射点がありました。そこへカメラを向けるとさらに確率を上げて撮影できます。
流れ星が一番流れる日付(極大)を確認する
また、流星群の期間中一番流れ星が流れる日付(時間)=極大があります。
先程のふたご座流星群では、2022年12月14日の22:00頃に極大を迎えました。なるべく、極大の時間前後に撮影ができると高確率で流れ星を撮影をできます。
その他、星の撮影のポイントと同じ(月明り・雲・光害が少ない)
その他のポイントは、普段の星の撮影のポイント同じです。
月明りの有無(月の出・入)
月が明るいと星空が明るいので流れ星が見えずらくなってしまいます。月が暗い時期か、月が出ていない時間で撮影をしましょう。
月が明るくても、月の出が遅ければ大丈夫です。
日付 | 12日 | 13日 | 14日(極大) | 15日 | 16日 |
月の出 | 19:51 | 20:50 | 21:49 | 22:47 | 23:46 |
月の入 | 9:57 | 10:32 | 11:03 | 11:30 | 11:55 |
極大の日とのバランスが重要です。
雲の有無
天候が悪く、空に雲が掛かっていては流れ星を見ることはできません。「SCW - 天気予報 / 観測情報」では雲の有無を確認できます。
【外部リンク】SCW - 天気予報 / 観測情報
観察する場所の天候も確認してから臨みましょう!
光害(街明かり)の有無
月同様、街の明るさが星空を明るくして撮影を難しくしてしまう場合があります。
光害の度合いは「Light pollution map」で確認できます。
こんな感じで光が強い場所を教えてくれます。共通して海の方角は光害が少ないので海側の空が良いかもしれません。
また、そんなに移動できない場合はなるべく暗いところ観察しましょう。量は少なくても明るい流れ星は見えるかもしれません。
流れ星撮影に必要な道具
完璧に揃えるとなるとキリがないので、なるべく今持っている機材とのバランスで揃えるのがいいです!
高い機材は、低価格でレンタルするのも手です。
カメラ・レンズ
カメラは、高感度に強い機体が理想ですが、はじめて撮影をする場合は、まずは今持っているカメラで撮影してみましょう!
僕は、このカメラを使っています。高感度てiso12800を使ってもノイズが目立たないのがすごい!また、ミラーレスではなくレフ機なので過酷な環境でも屈強なのがありがたいです。大好きなカメラです。
レンズは明るいレンズが理想です。単焦点でF1.4が理想ですが、F2.8以下があれば十分です。
ずーと、欲しいんでですよねー。特徴は何としても開放F1.4!めちゃくちゃ明るいレンズです。一般にF値が低いと星がにじんで画質が悪くなるのですが、このレンズはとてもシャープで高画質を維持できるんです!
汎用的なのは、僕も使っているこのレンズ。焦点距離が15-30mmのズームレンズな上に、開放がF2.8で明るい。活躍の場が多いです。
この写真も、TAMRONのレンズにしか出せない青がとっても魅力的なのです!おすすめのレンズです。
三脚
流れ星の撮影では、SSを長くする長時間露光で撮影する上、連続撮影なので三脚は必須です。
ひ弱な三脚は、カメラがブレて画質の低下になりやすいのでそれなりに屈強な三脚を選びましょう!
屈強性と価格のバランスがいいモノを1つ紹介します。
詳しいことは下記からどうぞ
レリーズ・リモコン
レリーズ(リモコン)も必須になります。レリーズは、連続撮影を使用するときや、シャッターを押す際のブレを防いでくれます。
赤道義
赤道義は、ゆっくりと動いている星を追従してくれます。
SSが長い場合でも、星が伸びることを防いでくれます。
また、流星群の撮影の場合は、放射点を追従することで星空の構図を変えずに連続撮影をすることが可能です。
必須ではないので、紹介程度に!(ちなみに僕が持っているのはスカイメモSの方です)
レンズヒーター
冬場の撮影では、寒さでレンズが曇る場合があります。レンズが曇ると星が映らなくなります。せっかく長い時間かけたのに、家に帰って気づくことも…。
そのほかは、下記で詳しく紹介しているので参考にしてみてください
流れ星撮影に必要な道具を低価格でレンタルするのも手
現在、高級な機材を低価格でレンタルするのが流行っています。数千円程度で何十万するレンズや高級機がレンタルできます。
レンタルサービスはいろいろありますが、GOOPASSがおすすめです。月額制でじっくりと使える上、高級機まで揃えている高い品揃えです。
万が一の、破損補償ありなので安心ですね。
レンズのみレンタルの方は、F2.8以下の明るいレンズを選びましょう。
はじめての方は、星空用に「カメラ+レンズ」がセットになっています。GOOPASSのホームの下の方に「撮影シーンから探す」に「星空」があります。
初心者でも簡単に選べます。
その他、レンタルサービスの比較は下記でしているのでよければご覧ください!
-
【2024年】カメラレンタルおすすめ24選!最強コスパは?【比較】
[注意!!]この写真は、流れ星ではない!
よく見るこういった写真は、流れ星ではないので注意が必要です。撮影前にするイメージと離れないようにしましょう。
こんなのであったり、
こんなのであったり。これらは、星が動いた跡の光跡を撮影しています。撮影というよりか、連続撮影をした数十枚の写真を合成しています。
流れ星は下記の様にカメラに写ります。
また、これらの流れ星も1枚にすべてを撮影しているわけでなく、数枚の写真を合成してます。
合成方法は、後々紹介できたらと思います!光跡に関しては、下記で紹介してます。
まとめ
ココが重要!
- [基本の設定]F値:2.8 SS:15秒 iso:6400
- 流れ星は感度を上げて撮影する
- 流星群を狙う際は、放射点の方角と極大の時間を確認する
さらに詳しく知りたい方は、下記本がおすすめです。
タイムラプス撮影の方法やスマホで星を撮影する方法など、丁寧に解説してくれています。
詳しい星の撮影方法は下記で紹介しています。
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【夜景】きれいな星空の撮り方。設定はコレ!【カメラ】
流れ星の撮影は、難しいですがもう撮れるはずです!撮影を熱心にするのに加えて、ぜひ願い事もしてくださいね。笑
それでは、いい写真LIFEを!