「Ulanzi Zero Yの三脚は、使い心地どう?」
「コンパクト性はいい?三脚のブレは大丈夫?」
こんな疑問を解決します。
記事を書いている僕は、カメラ歴6年ほど。
大学2年生から趣味でカメラをはじめて、フォトコンテストの入賞や東京で写真展の開催などを経験しています。
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一部、アフィリエイト広告による収益を得ていますが、コンテンツの内容やランキングの決定に一切関与していません。
Ulanzi(ウランジ)さんから「Ulanzi Zero Y」のレビューのご依頼を頂きました。
レビューの内容に制限はなくていいと言われているので、率直な感想を遠慮なくレビューさせていただきます!
どんな三脚もメリットとデメリットがありますので、レビューの他に「こんな撮影スタイルの人におすすめできるかな?」という内容にしているので、参考にしていただけると幸いです。
決して安くない三脚を失敗しないお手伝いが出来たらうれしいです!
レビューする商品はコレ!
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本記事は、Ulanziよりサンプル品の提供を受けて執筆しています。
Ulanzi Zero Yを使ってみた!コンパクトさ・固定力は?
「Ulanzi Zero Y」は、カーボン素材でできたコンパクトなトラベル用の三脚です。
素材 | カーボンファイバー (一部、アルミ合金) |
高さ | 153~1567mm |
(センターポールを 伸ばさない) | 1327mm |
重さ | 1.1kg |
収納時の高さ | 423mm |
脚段数 | 5段 |
開脚角度 | 3段 (20°・55°・75°) |
耐荷重 | 三脚:18kg 雲台:5kg |
一番の特長は、カーボン素材にも関わらず低コストな点。
ただ、脆弱な三脚では使い物にならないと思いますので、カメラの固定力の検証結果をご紹介します。
まずは、あまり聞き馴染のない「Ulanzi」とはどんなメーカーかを調べてみました!
「Ulanzi」というメーカーとは?
「Ulanzi(ウランジ)」は、中国深圳市で2016年に設立したまだ中堅のカメラ周辺機器メーカーです。
設立が間もないですが、カメラ・スマホ用の三脚を中心に、世界100か国以上に販売しています。
大手ECサイトのアリババが運用している、企業の信用度をスコアであらわすサービスで「Ulanzi」は「AAA」を獲得。
Ulanzi公式サイトでは、全商品1年保証つき。
レビューでは、「ユーザーサポートがしっかりしている。」とあり、販売後のサポートもきっちりとしているみたいですね。
今回のレビューのご依頼も丁寧でしっかりとした連絡をいただきました。
「Ulanzi」の品質はどう?
新興メーカーとなると、品質が気になるところですね。
Ulanzi製の三脚は、Ulanzi Zero Yの他、「Ulanzi VideoGo」と2本使ってみましたがどちらも細部までしっかりとしたつくりだと思います。
心配なのが、同じ製品でも商品の当たりはずれがあること…。
その点、品質管理はしっかりしている印象です。
もちろん、今回の三脚も何1つ不具合ないものが届きました。
また、Amazonのレビューでも好印象が多かったです。
商品にもよりますので、一概に比較できませんが悪くない評価ではありませんでしょうか?
また、レビューを見てみるとごく一部商品の不具合もありますが、代替品での対応をしているので安心して購入ができると思います。
Ulanzi Zero Yの基本スペック
まずは、Ulanzi Zero Yの基本的なスペックを見ていきましょう!
素材 | カーボンファイバー (一部、アルミ合金) |
高さ | 153~1567mm |
(センターポールを 伸ばさない) | 1327mm |
重さ | 1.1kg |
収納時の高さ | 423mm |
脚段数 | 5段 |
開脚角度 | 3段 (20°・55°・75°) |
耐荷重 | 三脚:18kg 雲台:5kg |
コンパクト重視のトラベル三脚なので、脚は5段で収納時で42cmまで小さくなります。
重量1.1kgと、満足する軽量設計で、耐荷重は18kg。
大きめの機材がラクラク装着ができるのと、三脚の下に重石をのせることでより安定した撮影できます。
外観・ビジュアル
三脚の他、持ち運び用のバッグも付属しています。
全体はデコボコがすくないシャープなビジュアルで、カーボン素材と脚ロックがシックな黒に統一されているかっこいい印象です。
カーボン素材の脚は、カーボン特有のファイバーが高級感を感じます。
脚ロックは、黒のアルミ製。
コンパクトながらずっしりとした、たたずまいが、安心してカメラを預けられます。
雲台にのレバーは、小型に設計されて持ち運びよくなっています。
プレートにはゴム製のカメラの保護シートがありキズからカメラを守ります。
設計者の細やかな気づかいが感じられますね。
大きさは、500mlペットボトルたった2本分のコンパクトさ。
重さも1.1kgと同じくペットボトル2本分の重さです。
アルミ三脚にはない、カーボン三脚特有のかっこいいビジュアルですね。
Ulanzi Zero Yを使ってみたメリット・デメリット
Ulanzi Zero Yの率直なメリットとデメリットです。
メリット
- 軽量・コンパクトで持ち運びカンタン
- 撮影を邪魔しない心地よい操作性
- アルカスイス互換で汎用性が高い
デメリット
- 脚の安定性が不安
- センターポールを外すのが面倒
- カスタマイズができない
すべての三脚に強みと弱みがあります。
自分の撮影スタイルを想像して、使いやすいかを考えてみましょう。
ただ、特に注目したい最大のメリットは、「低価格な点」です。
レビューを通してメリット・デメリットの詳細をご紹介します。
【レビュー】Ulanzi Zero Yを実際に使ってみた
結論から言うと、街スナップや動物園のような撮影環境の良い場所でとても活躍すると思います。
一方で、自然の撮影や星の撮影のような、すこし環境が悪い場所では使うか迷うかなと思います。
丁寧にレビューしていきます!
持ち運び・コンパクト性は?
収納の高さは、42.3cmで500mlペットボトル2本分です。
中型のカメラバックに余裕をもって、収納ができました。
手で持ってみるとより、コンパクトさがより際立ちますね。
脚は、アルミより軽量なカーボン素材を使用していて重さは1.1kg。
なので、高さと重さともに500mlペットボトル2本分とイメージするといいでしょう。
思わず「かるっ」と口に出してしまうほど、軽いです!!
片手でもらくらく持てます。
子どもや女性も無理なく使えると思いますね。
コンパクトさがとても高いので持ち運びは困らないなと思いました。
移動が多い撮影や人混みの中でも迷惑にならずに安心して持ち運べるのはメリットです!
三脚の操作性①:脚・ロックの使い心地
5段の脚は緻密な設計・ロックは片手で操作できるアルミ製
脚は5段の設計でコンパクトが◎
繋ぎ目は、隙間ない設計で脚を伸ばすときには、程よい摩擦感があり使っていて心地がいいです。
ロックはアルミ合金製のレバー式。
個人的には、アルミは冬の低温下では冷えるのでゴムやプラスチック製が好みです。
ビジュアルはかっこいいですけどね。
4つのロックを合わせても6cmで片手におさまる大きさでした。
なので、三脚をすばやく縮めて収納することができます。
1個1個ロックする必要がなく、片手で一気にロックできます。
(めんどくさがりな僕は、地味に重視している点です。)
1ずつのロックは、力をほぼ入れず容易に締めることができます。
また、レバー式なので力が入りやすくガッチリ固定できました。
三脚の操作性②:高さ・アンダーの撮影・縦構図
高さは、153~1567mmまで
三脚の高さは、最低で153mmのアンダーから、最高で1567mmまで伸ばすことができます。
なお、センターポールを伸ばさない場合は、1327mmまで。
収納時は約42cmのコンパクトさのわりには、伸びるなという印象です。
アンダーの撮影は、センターポールを外す
センターポールは、雲台下のレバーで調節することができます。
センターポールがついている三脚はすべてそうですが、アンダーからの撮影はセンターポールを外す必要があります。
なお、センターポールの落下防止(カメラを覗きながら高さ調節した際に誤って抜けてカメラが落下するなど)で、先端のフックがストッパーになっています。
なので、センターポールを抜くときはフックを外してからおこないます。(手で回せば簡単に外せます)
また、フックの根元は六角レンチ状になっており、センターポールを2つにわけて短くするのに使います。
センターポールを外せました。
ちなみに、センターポールは三角型です。
三角形の各辺と三脚の脚が密着するのがコンパクトにする秘訣みたいですね。
ここから、センターポールを2つに外します。
先ほど外した先端フックの六角レンチを使います。
雲台のボールの穴に工具を入れて外します。
正直、少々めんどうな作業です。
他のメーカーでは、ポールを手で回転させることで外せるのでそちらのほうが手軽だと思いました。
アンダー撮影が多い人はすこし手間がかかるかもしれません…
短くなったセンターポールを三脚に戻すことでアンダーからの撮影ができます。
脚の角度は、20°/55°/75°の3段階に調節できます。
余談ですが、六角レンチはプレートの固定にも使えます。
いつもコインを使って固定していたので、僕的には地味にうれしいです。
縦構図での撮影もできる
縦構図はできますが、重心が中心からはずれますのでバランスが少し悪くなります。
重い機材を使う場合は、店頭気にを付けましょう。
重心をずらさないためには、L型ブラケットを使うことをおすすめします!
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アルカスイス互換製品でも若干溝にクセがある場合があります。
なので、できればUlanzi純正のLブラケットをおすすめします。
ちなみに、上記INPONのLブラケットはぴったりと固定されました。
雲台は、滑らかなロックでしっかり固定
構図の固定はレバー式
自由雲台の固定はレバー式です。
レバーは大きくツメもあるので指に引っ掛かりやすく力が入りやすい設計。
ネジ式と違って、最大限の固定がわかりやすいのがいいですね。
水平方向の調節はネジ式です。
プレートの固定ネジは指が滑りずらい加工がされており、固定がしやすい上少しの力でプレートがしっかりと固定されます。
プレートには落下防止のネジがあるので万が一でも安心の設計になっています。
水準器は見えないかも
水準器は、プレート固定部分にちかくにあり、プレートのつけ方や大きいカメラでは見えない場合もありそうです。
自由雲台の使い心地
ボールの滑り感はすこしざらざらとした質感です。
ボールの動きの抵抗の調節はできませんが、固定レバーを半分占めることで抵抗を調節することはできました。(正規の使い方ではないかもしれませんが、)
固定力は次の章で詳しく検証しています。
【検証】Ulanzi Zero Yの「雲台」のブレ・スペックは?
固定ネジを締める前後でのズレを検証しました。
- カメラ:Canon 5D Mark IV(重量890g)
- レンズ:Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM(重量1,490g)
カメラ+レンズで総重量2,380gとかなり重い機材です。
ズレがわかりやすいように、焦点距離200mmで検証してトリミングもしています。
固定ネジは、半締めで構図を決めたあとに、最大限固定します。
必要な固定力は、使う機材や撮影スタイルによりますので自分のスタイルに合わせてかなと思います。
個人的には今回使った200mmの望遠はギリかなと思いました。
ただ荷物をたくさん持っていける環境では間違いなく大きい雲台を使いますね。
他の広角~標準レンズは軽い分固定のズレは少なくなると思います。
コンパクトさや値段を考慮するとコスパは◎
また、ズレを並べてみると…
焦点距離200mmの望遠レンズをさらにトリミングしています。
ズレの具合いどれくらい気になるでしょうか。
【メリット】Ulanzi Zero Yの使い勝手が良い点
Ulanzi Zero Yのメリットを詳しく見ていきます。
メリット
- カーボン製としては超・低価格
- 軽量・コンパクトで持ち運びカンタン
- 撮影を邪魔しない心地よい操作性
- アルカスイス互換で汎用性が高い
カーボン製としては超・低価格
カーボン製は値段が高く、写真上級者が使っているイメージですがアルミ三脚と変わらない値段で購入できるのが最大のメリットです。
スペックが似た三脚を比較しました。
三脚の違いもあるので一概にいちばん価格が安いとは言えませんがトップレベルの低価格なのが、なによりも大きなメリットです。
軽量・コンパクトで持ち運びカンタン
最大156cmまで伸びますが、収納時の長さは約42cmで重さ1.1kg。
だいたい500mlペットボトル2本分の大きさは、持ち運びが超ラクです!
個人的にも、はじめて持ったときの軽い感覚におどろきました!
三脚がコンパクトな一方、機能性は落とさず、雲台や脚に必要な機能はしっかりしている印象です。
また、キャリーバッグにもすっぽりと入る大きさなので、三脚は旅行先で持っていくのをあきらめがちですが持ち運びができそうです♪
撮影を邪魔しない心地よい操作性
脚の伸び縮みや雲台の操作性は滑らかなで、使っていて心地よいです。
脚と雲台のロックは、レバー式なのでどこまで締めればよいか一目でわかるのも、いい点だと思いました。
余計な頭を使わず撮影に集中できますね。
また、プレートの落下防止ネジや、センターポールの落下防止などの小さい心遣いも撮影者を想いやる設計を感じます。
アルカスイス互換で汎用性が高い
雲台がアルカスイス互換なので、カメラをワンタッチにセットできたりL型ブラケットを使用すれば横構図や縦構図を瞬時に変えることができます。
また、今使っている雲台がアルカスイス互換であればそのプレートをそのまま使えるのも◎
注意しないといけないのは、どの雲台でもアルカスイス互換と謳っていても、少々爪の形状にクセがありぴったりいかないことがあります。
なので、できるだけ雲台とL型ブラケットのメーカーは合わせるのをおすすめします。
ちなみに、僕が持っている下記はぴったりと固定されました。
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【デメリット】Ulanzi Zero Yのすこし気になる点
続いてデメリットです。
注目すべきは、そのデメリットが自分の撮影スタイルや求めている理想の三脚とにどれだけマッチしないかです。
どんな三脚でもデメリットがあるのを踏まえて、あなたに合う三脚なのかを考えれば失敗しないかな思います!
デメリット
- 脚の安定性が不安
- センターポールを外すのが面倒
- カスタマイズができない
脚の安定性が不安
三脚のコンパクトさの秘訣は脚が5段の設計となっており極限まで縮めることができるからです。
一方で一般に、段数が多ければ多いいほど脚が不安定性になります。
例えば、段数がない(=0段)のつまり、脚が1本の棒でできている三脚はとても安定しそうな想像ができますよね。
そんな感じで脚の段数が多いほど不安定になりやすいです。
なので、自分が撮影する被写体がある環境が悪いのか(足場が悪い・風が強いなど)を想像したほうがいいでしょう。
一方で、三脚の耐荷重は18kgと高めになっています。
三脚のフックに重石やカメラバッグをのせることで脚を安定して撮影することもできます。
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コンパクトさと安定性は天秤の関係なので、自分の使い方を想像してみてください。
センターポールを外すのが面倒
センターポールは、先端フックの六角レンチをはずし雲台のホールでネジを緩めないといけません。
他メーカーの三脚では、ポールを手でひねることで簡単に外すことができるものもあります。
アンダーからの撮影を多用するスタイルでは常時外しているほうがストレスなく撮影ができると思います。
カスタマイズができない
雲台とポールが固定されており、取り外しができません。
雲台の交換をすることができないので、もしも3wayに交換をしたいと思っても好きにカスタマイズができないのがデメリットです。
なので、この雲台と長くお付き合いをするもとで購入を考えたほうがいいと思います。
Ulanzi Zero Yはどんな人におすすめ?
最後に、Ulanzi Zero Yは、どんな人にぴったりかをまとめます。
Ulanzi Zero Yをおすすめしたい人!!
- とにかくコンパクトで軽い三脚が欲しい
- 低価格なカーボン三脚が欲しい
- はじめてのカーボン三脚でなにがいいか迷っている
とにかくコンパクトで軽い三脚が欲しい
一番の特長は、たった500mlペットボトル2本分というコンパクトさです。
素材 | カーボンファイバー (一部、アルミ合金) |
高さ | 153~1567mm |
(センターポールを 伸ばさない) | 1327mm |
重さ | 1.1kg |
収納時の高さ | 423mm |
耐荷重 | 三脚:18kg 雲台:5kg |
コンパクトな三脚は、移動がラクなのとなんども三脚をセットする疲れが少ない点です。
こんな撮影におすすめ
- 街スナップ
- ポートレート
- 屋外のイベント
- 夜景
- 軽いハイキング・登山
低価格なカーボン三脚が欲しい
スペックが似た三脚を比較しました。
三脚の違いもあるので一概にいちばん価格が安いとは言えませんがトップレベルの低価格です。
はじめてのカーボン三脚でなにがいいか迷っている
はじめての方は、なにをポイントに三脚を選べばいいか難しいと思います。
実際に人それぞれ三脚で重視するポイントが違いますし、だからこそたくさんの種類があるので迷いますよね。
自分が重視するポイントは実際に使ってみないと完全にはわかりません。
なので、価格も安く汎用的なスペックのUlanzi Zero Yで試してみてはいかがでしょうか。
もちろん長く使えるですが、より自分に合った三脚をさがすお手伝いもしてくれると思いますよ。
まとめ
メリット
- 軽量・コンパクトで持ち運びカンタン
- 撮影を邪魔しない心地よい操作性
- アルカスイス互換で汎用性が高い
デメリット
- 脚の安定性が不安
- センターポールを外すのが面倒
- カスタマイズができない
どんな三脚も強みと弱みがあるので、自分が欲しい理想の三脚かどうかで購入を考えるのをおすすめします!
VideoGo TT09をおすすめしたい人!!
- とにかくコンパクトで軽い三脚が欲しい
- 低価格なカーボン三脚が欲しい
- はじめてのカーボン三脚でなにがいいか迷っている
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三脚は、自分の体の代役です。
自分にぴったり合った三脚を選びましょう!
この記事が参考になってくれたら嬉しいです!
それでは、よい三脚LIFEを!