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【詳しく解説】三脚の部品の名称は?構造と用語を知ろう!【基本】

悩んでいるカメラマン

「三脚の部品の名称が知りたい」

「部品をなくして、問い合わせしたいけどなんて言えばいいか分からない…」

こんな疑問を解決します。

本記事の内容

本記事の信頼性

記事を書いている僕は、カメラ歴6年ほど。 
大学2年生から趣味でカメラをはじめて、フォトコンテストの入賞や東京で写真展の開催などを経験しています。

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読者さんへの前置きメッセージ

今回は、三脚の各部品の名称や用語と役割をくわしく解説します。
部品の名称や三脚用語がわかれば、三脚の購入の際、スムーズに比較ができると思います

参考になればうれしいです!

tomoki




三脚の部品の名称は?構造と用語を知ろう!

三脚の各部品の名称を写真で紹介します。
名称は、国産のメーカーで約60年の歴史のある「ベルボン(Velbon)」を参考にしています。

【詳しく解説】三脚の部品の名称は?構造と用語を知ろう!【基本】

写真の三脚は、僕が愛用している「Velbon Sherpa 535 III N」です。

三脚関連で使われている用語

三脚の関連用語は、三脚を購入するときに欲しいスペックをみつけるのに大切です。
例えば、当ブログでは三脚のスペックを下記のように紹介しています。

全高160cm縮長43cm
本体重量1.35kg素材カーボン
段数4段パイプ径
耐荷重8kg雲台自由雲台
ローアングル値段(23/1/25)
Amazon
22,960円

よく使われる用語を紹介します。

自分に合った三脚を選ぶポイントは下記で丁寧に紹介しているのでよかったら参考にしてください。

全高・最低高

「全高」は、三脚の脚をすべて伸ばしたときの地面から雲台までの最大の高さのことを言います。
注意点は、センターポールを伸ばしている高さか、伸ばしていない高さかを確認しましょう。

【詳しく解説】三脚の部品の名称は?構造と用語を知ろう!【基本】

逆に、「最低高」は、三脚の地面からの最低の高さのことをいいます。

三脚の仕様によって方法がちがうのでチェックをしましょう。

縮長

「縮長」は、三脚を縮めた長さのことをいいます。

こんな感じで、コンパクトさによって持ち運びさのしやすさが変わります。

段数

「段数」は、三脚の脚が何段で構成しているかを表します。

上記の三脚では、4段の三脚で4本のパイプで構成されています。
メリットとデメリットは、下記です。

  • 段数が多い(3~4段):コンパクトさ◎、安定性が△
  • 段数が少ない(2~3段):コンパクトさ△、安定性が◎

段数が多いと小さくたためるのでコンパクト性は高いですが、関節が多いので安定性がすこし落ちます。
一方、段数が少ないとコンパクト性が低いですが、安定性は高いです。

持ち運びと安定性のバランスがいいのは3段ですね。

パイプ径(脚径)

「パイプ」径は、三脚の脚の太さを表します。
ベルボンでは、パイプ径を下記のように紹介しています。

パイプ径めやす
32mm大型
28mm中型
25mm中小型

25mmをめやすに用途によって選びましょう。

もちろん太い方が安定しますが、段数とパイプ径のバランスが重要です。

耐荷重

「耐荷重」は、三脚が支えられる最大重量のことをいいます。
耐荷重は、三脚の「脚」と「雲台」の両方ともにきまりがあるので要チェックです。

耐荷重を超えるとしっかりと固定ができず機材の落下やブレの原因になります。

センターポール(エレベーター)

「センターポール(エレベーター)」は、三脚の中央にあるポールのことで、三脚の全高を延長します。

下記、メリットとデメリットです。

  • メリット:三脚の高さを延長できる。
  • デメリット:ポール1本でカメラを支えるため、ブレやすい。

個人的には、ブレの原因になるのでどうしても以外はつかいません。

一方で、センターポールがあると三脚がコンパクトになりやすく幅が広がります。
また、「延長ポール」もあるので汎用性にすぐれています。

こんな感じで、センターポールに取り付けて延長します。
いざとなったときに、カバンに入れておくと便利ですよ。


雲台

「雲台」は、カメラと三脚の間に取り付けて、カメラの向きや傾きを調整します。

雲台はいくつかの種類がありますが、代表的な3つの雲台の特徴をかんたんに紹介します。

1.3ウェイ雲台

特徴は、縦・横・奥の3つの方向で構図を調節できます。

各方向を微調節できるので、慣れていなくても精密に構図を決めることが出来ます。

2.自由雲台

雲台の中央にボールがあり、縦と横に自由に構図の調節ができます。

余計なレバーがないので素早く構図を決めることができるのと、コンパクト性に優れています。

3.ギア雲台

3ウェイ雲台と同じように、縦・横・奥の3つの方向に調節できますが、操作方法が、レバーでなく歯車のギアを動かして調節します。

ギアをまわすのでより、微細な構図の調節ができます。

クイックシュー

「クイックシュー」は、カメラを雲台にすばやく取り付けるときに使います。

事前に、プレートをカメラに取りつけておけば、カメラの取り外しがかんたんになります。

アルカスイス互換

「アルカスイス互換」とはクイックシューのプレートが、スイスのカメラ機材メーカーであるアルカスイス社の規格と互換性のある製品のことをいいます。

クイックシューは、雲台とプレートの規格がメーカーごとにちがいます。
その規格を統一したのがアルカスイス規格です。

アルカスイス互換のプレートであれば違うメーカー同士でもカメラのとりつけができるようになります。

また、アルカスイス規格でさまざまな便利な製品がつくられています。
代表的なのが、L型ブラケットです。

INPON 汎用 L型ブラケット アルカスイス互換

カメラの装着で縦と横のアングルを、かんたんに切り替えます。

とくに縦の構図では、雲台を横にして無理にカメラを倒すので、構図が限られます。
その点、Lブラケットは、縦アングルで自由に構図を決めることができます。

Lブラケットを選ぶ際は、カメラに合うプレートを選びましょう。
プレートに空いている穴の位置によっては、バッテリーの交換やレリーズ(リモートスイッチ)の取り付けができない場合があります。


また、雲台も仕様によっては、アルカスイス規格にカスタマイズできる場合があります。

NEEWER クイックシュー+クイックリリースプレート アルカスイス互換

プレートの部分のみをカスタマイズします。

雲台の仕様では、取り付けができない場合があるので確認してから購入を考えてくださいね。

この商品は、「取り付けネジ:1/4”」です。


水準器

「水準器」は、カメラが水平に保たれているかを確認することができます。

泡が中央の円の部分にくれば水平になっているといえます。

また、水準器は雲台についているものと三脚についているものがあります。
後者は、三脚の水平の具合を確認するのに使います。

脚ロック式

「脚ロック式」とは、三脚の伸ばした脚を固定する方法のことをいいます。
脚ロック式は、2種類あります。

脚ロック式は、「ナット式」と「レバー式」がある

ナット式

レバー式

それぞれの特徴は下記になります。

  • ナット式
    メリット:しっかり固定でき、メンテナンス性が高い
    デメリット:固定されているかが、パッと見てわからない
  • レバー式
    メリット:軽い力で固定でき、固定されているかがひと目でわかる
    デメリット:メンテナンスが難しい、レバーがあたる部品が消耗すると固定力が落ちる場合がある

個人的には、どちらのタイプも使っていますので遜色ないと思っています。

石突(いしづき)

「石突」は、三脚の脚の先端で地面と接する部分のことをいいます。

石突にはさまざまな種類があります。

三脚の部品を紛失した場合の対処方法

実際に僕が、雲台の固定ねじをなくしたときに下記のように対応しました。

家電量販店などの店頭へ行き、その雲台に対応する固定ねじを取り寄せてもらう

理由は、間違った部品を購入して使えない場合を防ぐためです。

部品は、たくさんの種類があるのでプロに見てもらうのが一番です。
家電量販店であれば、販売員さんがていねいに教えてくれました。

マンフロットの雲台でしたが、価格は1,000円もしなかったのでネットでの購入と大きな差はありませんでした。

また、メーカーの公式HPでは部品の名称と品番がのっていますので調べることもできますよ。

まとめ

三脚は、部品を交換すればとても長く使える道具です。
部品を交換するときは、部品の名称が分かると便利ですね!

また、撮影をラクにするために「アルカスイス互換」や「Lブラケット」を覚えておくと便利です。



自分に合った三脚を選ぶポイントは下記で丁寧に紹介しているのでよかったら参考にしてください。

それでは、よい写真LIFEを!

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