ぎゅっ!とこんな内容
天の川の強調処理!Lightroomでコントラスト(明瞭度・かすみの除去・かすみの除去)を中心にレタッチ。適切なレタッチ量を意識し、やりすぎ注意。実際(目で見た)の色を意識しよう!
こんにちは。トモキです。
この記事では、天の川の”ノイズ処理”と”強調処理”の仕方を解説します。
Lightroomの基礎的な操作方法は、下記本で手軽に学べますよ。
それでは、幻想的な天の川を自分の手で表現しましょう!
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目次
【強調】現像のコツ!Lightroomで天の川をレタッチ【初級編】
最終目標は上の様な天の川を撮影をすること。そのための道は以下の通りでしたね!
天の川撮影上達リスト!
- 撮影方法① ~必要機材・場所・設定~
- 編集方法① ~初級編~ Adobe Lightroomを使った編集方法
- 編集方法② ~中級編~ ノイズ低減で”超”高画質に
- 編集方法③ ~上級編~ Adobe Photoshopを使った天の川のあぶり出し
→2ステップで完了!Adobe Photoshopでノイズ処理
→有能!無料!Sequatorでノイズ処理
そして、今日は『編集方法① ~初級編~ Adobe Lightroomを使った編集方法』。
使用する編集ソフトは【Adobe Lightroom】です。
なにせ、使いやすい!直感で操作ができるので初心者でも簡単に使用できます。
しかし、知らないと気付かない”すごい機能”や天の川に”もってこいな処理方法”がありますので紹介します!こちらを使ってRAW現像をしていきます。
ただ、いくらLightroomが有能でもRAW時点で適切な撮影方法が出来ていないと写真の諧調を壊していしまい、イメージ通りにならないことも…。
なので、適切な撮影方法は以下の記事を参考にしてみてください!
-
【初心者】天の川の撮影方法。カメラの設定・コツ【簡単】
それではLet’s try!
"Adobe Lightroom"ってすごい!
今回は、Adobe Lightroomを使用してレタッチします。
操作方法はとても簡単。”バー”を動かすだけで、直感的に操作ができます。
無料期間もありますので、まずは試してみてはいかがでしょうか?確実に自分の写真の幅が広がります。
→”Adobe Lightroom”をインストール(無料あり。フォトプランがおすすめ)
詳しくは下記でも解説しているので参考にしてみてください!
それでは、いよいよLightroomを使って編集をしていきましょう!
編集方法① ~初級編~ Adobe Lightroomを使った編集方法
下記の流れで編集をしていきます。
レタッチの流れ
そして、最終的な仕上げです。
劇的に変わりますよね。Lightroomすごい。
恐らく、、自分の写真と見比べながらレタッチをすると思うのですが、なかなか自分の写真が見本通りにならないんですよね。(過去、僕も苦労しました、)
それも当たり前で、写真によって撮影の設定、ホワイトバランスやその他が全然違います。まして、撮影場所も同じではないので光の入り方も違います。
なので、すべてのレタッチ方法を同じにするのでなく、”レタッチの流れ”を参考にして頂けたらと思います。
「色→かすみ除去→明瞭度→…」など”項目”を参考にしてください。あとは、さまざまな写真を、編集バーを左右に何回何回も動かして、自分のイメージする写真に近づけましょう。
ココで、レタッチの道は示せるので、大きく迷うことは無いと思います。
では、具体的なレタッチ方法をご紹介します!
RAW現像の準備
まずは準備から。以下の画像をレタッチします。
星景写真では特にレタッチをたくさんします。なので画像(諧調)に負担をかけるのでRAW現像が基本となります。
撮影時にヒストグラムを確認して、白とびや黒潰れの無いような露出で撮りましょう。
カメラ:Canon 5D Mark iv レンズ:TAMRON 15-30㎜ G2 焦点距離:15mm フィルター:ソフトフィルター
F値:2.8 シャッタースピード:15秒 ISO値:iso6400
では、さっそくLightroomへ読み込みします!
基本的にレタッチは全体に影響が大きい項目から手を付けた方がイメージに近づきやすくなります。
まずは、調整パネル(右側・赤枠があるエリア)の【レンズ補正】→「色収差を除去」・「プロファイル補正を使用」にチェックを入れましょう。
「色収差を除去」は、その名の通り、色収差(像と光のずれ)をなくしてくれます。そして「プロファイル補正を使用」を使用すると、レンズが原因のわずかな湾曲を修正します。
特に四隅の違いが分かりやすいでしょう。また、周辺減光も少なくしてくれるので、最初は違いが分からなくてもここにはチェックを入れるのが無難かもしれません。
【基本補正】で全体を自分のイメージに近づける
【基本補正】→「色温度」と「色かぶり補正」により大まかな空のイメージに近づけます。
僕は青い空が好みなので、色温度をマイナス補正しました。今回は-750にし、色かぶり補正は+5にして、青紫がかった印象に近づけました。
撮って出しの色温度や光害による色かぶりは写真によって違いますのでバーを左右に動かして自分好みを見つけましょう。
時にこれだけで5分以上かかることもあります。笑
天の川の強調をしていきます。
「明瞭度」→「かすみの除去」の順で調節します。明瞭度+80、かすみの除去+10にしました。だいぶ天の川が強調されてきたのではないでしょうか。
これも繰り返し調節して適度を決めてください。しかし、やりすぎ注意です。不自然にならない程度に上げましょう。以降でさらに強調しますのでほどほどに…。
「コントラスト」を+20にしました。天の川が明るく、それ以外は暗くなり、さらに強調されます。
全体の調節はここまで。以降、【部分補正】を用いてさらに天の川を”あぶり”だします。
【部分補正】を使って、天の川の”あぶり出し”・色の補正
【部分補正】でさらに天の川だけを強調していきます。
僕は基本的には「円形フィルター」(画面赤枠矢印左)を使いますが、複雑な補正をする場合には「補正ブラシ」(画面赤枠矢印右)を使い補正範囲を決めます。
最初は前者を使うことをお勧めします。ちなみに赤で表されている補正範囲は矢印の「ココ!」のところで消すことができます。
範囲を選択したのち、「明瞭度」を上げてさらに強調します。「明瞭度」+100にして、最大限に強調しました。
また、場合によっては「コントラスト」を調節することでさらに天の川があぶり出せます。今回は少し不自然になりましたので見送りに。
ここまでで大きく天の川が強調されました。
ここから、色・ノイズ・星以外のエリアの調節をして、完成に近づけます。
RAW写真を見てください。天の川の濃い部分はオレンジ色です。しかし、色温度や色かぶりの補正で青くなりすぎていますので修正します。先ほどの円フィルターで部分補正の続きです。
「色温度」を+10にして、少し、オレンジを取り戻しました。そして、「彩度」+40で色の調整をしています。
部分補正での色の調節は、色温度・色かぶり補正・彩度のみでしか調節ができませんので他の項目も使ってみて、ベストを探しましょう!
次に、空以外、岩を補正します。
星空のレタッチが終わりましたら、その他の部分のレタッチになります。
この写真では「段階フィルター」を用いました。構図によって、合うフィルターを使いましょう。
不自然にならないように、グラデーション部分を多くとります。多少、空にかかっても問題ないです。
さまざまなレタッチにより暗くなってしまったので、明るくしましょう。「シャドウ」を+50にしました。
シャドウは暗い部分のみ抽出して明るくしてくれます。
一方で露光量は全体を均一に明るくしますので場合によっては不自然になります。なるべく、シャドウを使うことをおすすめします。
さらに、岩は青過ぎず、実際には灰色~茶色だったので、「色温度」を+10にしました。その他はいじりませんでした。
これでひとまず完成です。最後の仕上げをします。
全体を微調整で整える
最後のレタッチです。様々なレタッチをすると色やコントラストなど、バランスが崩れていきます。なので、一度調節したところでも調節しなおしてバランスを取ります。
天の川をもう少しだけ輝かすために、「白レベル」+20、「黒レベル」-20にしました。天の川のコントラストがさらに強くなります。
白レベルはハイライトよりも明るい部分を調節し、黒レベルはシャドウよりも暗い部分を調節します。
つまり、天の川の明るいところはさらに明るく、暗いところはさらに暗くすることでコントラストを強くします。
ここではやりませんでしたが、その他項目も気になるところがあれば調節しましょう!
ノイズを減らしてきれいな仕上がりに
レタッチでガビガビになったノイズをきれいにします。
【ディテール】→「ノイズ軽減」→「輝度」+20、「シャープ」→「適用量」+40にして、ノイズを減らしました。「ノイズ軽減すご!」となってやりすぎ注意です。
のっぺりとした印象になります。その、のっぺり感の軽減をシャープで少なくします。
「ノイズ軽減」の比較 〈Before:+0 After:+100〉
ノイズが少なる一方、のっぺりした印象が強くなりました。やりすぎには注意ですね。
今回は+20にしました。そして、「シャープ」を使うことでのっぺりとした印象を軽減します。
「シャープ」の比較〈Before:+0 After:+40〉(「ノイズ軽減」+20)
すこし「キリッ」としましたね。どちらもやりすぎると不自然な印象になるので注意です。
何回もバーを動かして、いいバランスのところを探しましょう。
「ノイズ軽減」の使い方が分かりましたね!実際、Lightroomだけでのノイズ処理は限界があります。
なので、上位の方法として「スタック処理」があります。さらに高画質を追求するのであれば試してみましょう。
まとめ
レタッチの流れを具体的にまとめます!
使った編集ソフト:Adobe Lightroom(無料あり。フォトプランがおすすめ)
- RAW現像の準備
- 全体を自分のイメージに補正【基本補正】
- 天の川の”あぶり出し”・補正【部分補正】
- 全体を微調整で整える
- ノイズを減らしてきれいな仕上がりに
【レンズ補正】→「色収差を除去」・「プロファイル補正を使用」
【基本補正】→「色温度」「色かぶり補正」
・天の川の強調
【基本補正】→「明瞭度」「かすみの除去」「コントラスト」
・あぶり出し(円フィルター・段階フィルター)
【部分補正】→「明瞭度」(「コントラスト(今回は調節せず)」)
・色の補正
【部分補正】→「色温度」「彩度」
・空以外の補正
【部分補正】→「シャドウ」「色温度」
「白レベル」「黒レベル」その他、色合い等
【ディテール】→「ノイズ軽減」→「輝度」、「シャープ」→「適用量」
各自のイメージがあると思いますが、最初はその通りにいかないと思います。とにかく、何回もバーを左右に動かしてみるのが上達最短の道です。
また、レタッチの一つのポイントして、実際(目で見た)の色を意識するのも大切です。実際の色を意識すると、不自然さが改善されます。
まとめ
ココが重要!
- 撮影時の露出をヒストグラムで確認する
- 適切なレタッチ量を意識し、やりすぎ注意
- 何回もバーを動かし”その写真に合った”レタッチをする
- 実際(目で見た)の色を意識する
ながくレタッチしていると色が分からなくなってくることがあります。
その時はすこし休憩すると目と頭がリセットされて、自分の色が見えてくるのでおすすめです。
まだ、Lightroomの操作が慣れていない方は、下記の本で手軽に学べます。
次のステップでは、さらに高い効果があるノイズの処理と、Photoshopを使って高度な”天の川のあぶり出し”をしていきます。
Lightroomと比べてけた違いにクッキリと天の川を強調出来ますよ。
それでは良い星空LIFEを!