ぎゅっ!とこんな内容
ノイズ激減で高画質になるスタック処理は簡単!①「画像(レイヤー)の整列」をして②「スタック処理」をするだけ。簡単2ステップで終了するPhotoshopでの処理。さらに高画質なのはSequatorを使ったスタック処理!
こんにちは、トモキです。
気づいたら社会人2年目。時間過ぎるの早ッ!と危機感を覚えた今日この頃です。
さて、この記事では、編集で”超”高画質に!うっとりとする高画質な天の川のノイズ処理について解説。
手順はたった2回。Photoshopが優秀過ぎるので簡単にできてしまいます。
今日は、”驚き”と”感動”が満載だと思います!さあ、それでは、行きましょうー!
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目次
【天の川】3分で終了!Photoshopでノイズ処理【中級編】
いよいよ上級レベルに近づいてきました。上の写真を目標に以下の手順で解説をしていきました。
天の川撮影上達リスト!
- 撮影方法① ~必要機材・場所・設定~
- 編集方法① ~初級編~ Adobe Lightroomを使った編集方法
- 編集方法② ~中級編~ ノイズ低減で”超”高画質に
- 編集方法③ ~上級編~ Adobe Photoshopを使った天の川のあぶり出し
→2ステップで完了!Adobe Photoshopでノイズ処理
→有能!無料!Sequatorでノイズ処理
そして、今日は『編集方法② ~中級編~ 光害・ノイズ低減で”超”高画質に』のPart.1!「3分でスタック終了!Photoshopでノイズ処理」編です!
Part.2まで続く、2本立てになります。最初はPart.1だけで十分ですので慣れてきたら、Part.2をご覧ください!
ここまでくれば、目標写真まで1歩前の段階です。星空の撮影では、光の量が少ないこともあり、ISO感度に頼る部分がありますよね。
すると、ノイズが多くなり編集時にノイズが強調されやすく、荒い印象になってしまいます。
それを解消するのが「ノイズ処理」。複数枚の写真を使用して、ノイズを取り除きます。難しくないので大丈夫です!ソフトが勝手にやってくれます。
ノイズ処理前と、後で見比べてください。
ノイズが大きく減ったのが分かりますね!
ノイズ処理の後に「天の川のあぶり出し」をします。編集で写真(諧調)に大きな負担をかけますのでこの処理が特に重要になります。
ノイズ処理の手順としては2ステップ。
2ステップ!
- 画像(レイヤー)の整列
- スタック処理
以上!笑 本当に3分で終了します。
ざっくりの説明でしたが、次からすこし詳しく説明します。
丁寧な編集がきれいな仕上がりへ繋がりますので必見です。それでは、行きましょう!
スタックの”必須”準備とおすすめソフト2種!
クリアで幻想的な天の川の写真は「ノイズ処理」が必須。その処理の工程を「スタック」といいます。
スタックはソフトを用いて、複数枚の写真を組み合わせ、ノイズ(ランダムノイズ)を取り除きます。
すごく簡単に言うと、『ノイズのある部分はランダムなので、複数の同じ写真からノイズの無い部分のみを取り出し、1枚の写真にする』イメージで大丈夫です。
詳しく、スタックの仕組みを知りたい方は以下を参考に良かったら見てみてください!
-
【スタックの仕組】驚き!?聞いたらすぐ分かる加算平均【星空・天の川】
しかし、ソフトの力を用いてもRAW写真での出来栄えはとても重要になります。
重要なことは撮影時に「ヒストグラムを見る」ことでしたね!他の記事でも繰り返しになりますが、以下から適切な露出を確認してください。
-
【初心者】天の川の撮影方法。カメラの設定・コツ【簡単】
すでにヒストグラムを見ずに撮影をした人でも大丈夫です。物は試しです。
以下から、スタックをしてみましょう。
使用するソフトは2種類紹介します。Part.1ではPhotoshopを、Part.2ではSequatorを紹介します!
Photoshop vs Sequator
- Adobe Photoshop
- Sequator
【長所】2回の手順でスタック完了。
【短所】有料。Sequatorよりは”多少”スタックの性能が落ちる。
【長所】無料。Photoshopよりもスタックの性能が良い。
【短所】英語で操作が多少しずらい。(解説あり)
誰もがお馴染み、「Adobe Photoshop」は2回の手順でスタック完了なので、超絶簡単です。
「Sequator」は無料ソフトですが、スタックの性能がよく、Photoshopで慣れた後はこちらを使っています。操作が英語なのは弱点…。(解説しますのでご安心を)
まだ、スタックをしたことが無ければ、「Photoshop」で簡単にできます。
→”Adobe Photoshop”(※無料あり:「フォトプラン」がコスパ最強です)
Photoshopでスタックが出来たら、Sequatorがおすすめ。※少々難しい
無料なのでぜひ!Part.1ではPhotoshopを解説します!
スタック完成の2ステップ
カメラ:Canon 5D Mark iv レンズ:TAMRON 15-30㎜ G2 焦点距離:15mm フィルター:ソフトフィルター
F値:f2.8 シャッタースピード:15秒 ISO感度:iso6400
引き続きこの写真を使用します。
スタックはたった、2つのステップで終了でしたね。
2ステップ!
- 画像(レイヤー)の整列
- スタック処理
まずは「画像(レイヤー)の整列」をします。
実は星は、地球の自転の影響で少しずつ動いています。(Before→After:約10分経過)
結構、動いていますよね。先ほどスタックの説明を『ノイズのある部分はランダムなので、複数の同じ写真からノイズの無い部分のみを取り出し、1枚の写真にする』イメージ。と紹介しました。
しかし、複数の写真がずれると、正しくノイズの無い部分のみを取り出すことが出来ません。
なので、「画像(レイヤー)の整列」をします。次に、「スタック処理」をして終了です。
また、写真はたくさんあればあるほどノイズが少なくなりますが、「画像(レイヤー)の整列」が難しくなっていきます(ソフトの問題・写真範囲外へ移動する星の量の増加)。
なので、最低5枚。多くても20枚程度で編集をしていきましょう。今回は、10枚で編集をしていきます。
下記で、スタックの枚数のベストを検証しています。
Photoshopでも、Sequatorでも流れは同じです。それでは、具体的にスタックの操作をしていきましょう!
Lightroomで下準備 ~レンズ補正・ノイズ軽減~
まずは、Lightroomで「レンズ補正」と「ノイズの軽減」を使用します。
今回は10枚の写真でスタック処理をします。10枚の内1枚を選択して、レタッチしていき最後にすべての写真に反映させます。
まずは、調整パネル(右側・赤枠があるエリア)の【レンズ補正】→「色収差を除去」・「プロファイル補正を使用」にチェックを入れましょう。
次に、【ディテール】→「ノイズ軽減」→「輝度」を+10にしました。スタックでノイズを軽減しますがLightroomである程度のノイズを除くときれいな仕上がりになります。
やりすぎは注意です。コントラストが失われて、のっぺりとした印象になるので+10前後で抑えましょう。
以上で、前処理は終了。他の写真にもこの設定を反映させていきます。
フィルムストリップ(赤枠)から、レタッチをした写真を選択。シフト+クリックで他の写真を選択します。
すると、最初に選択した写真は濃い白色で、その他の写真は薄い白色で選択されます。
次に赤枠の【設定を同期】を選択。【すべてをチェック】→【同期】の順で選択して設定を反映させます。
これで、10枚すべての写真に設定が反映されました。最後に書き出していきます。
書き出す写真は選択されていますので、「右クリック」→「書き出し」→「書き出し(E)…」で書き出します。
画像形式は「TIFF」がおすすめ。PCがおもい場合は「JPEG」でも構いません。書き出した写真は1つのファイルにしておき、分かりやすくしておきましょう!
次に、Photoshopへ移動です!
- RAW現像の準備
- ノイズ軽減
- すべての写真に反映
- 書き出し
【レンズ補正】→「色収差を除去」・「プロファイル補正を使用」
【ディテール】→「ノイズ軽減」→「輝度」
レタッチをした写真を選択した後、他の写真を選択
【設定を同期】を選択、【すべてをチェック】→【同期】
「右クリック」→「書き出し」→「書き出し(E)…」
Adobe Photoshopでのスタック処理
それでは、Photoshopの出番です!何せ、2STEPで終了ですのでとても簡単。
星の撮影には必須のソフトになります。限定無料期間もあるので是非この機会に試してはいかがでしょうか。
→”Adobe Photoshop”(※無料あり:「フォトプラン」がコスパ最強です)
Photoshopでスタック処理 ~基本編~
一瞬で終わりますのでご注意を!笑
【ファイル】→【スクリプト(R)】→【ファイルをレイヤーとして読み込み…】を選択します。
「使用:」で「フォルダー」を選択。
先程、まとめたフォルダーを読み込みます。赤枠内にチェックを入れ、「OK」をクリック。少し時間がかかりますが、自動で処理をしてくれます。
- ※1 PCがおもい場合は画像サイズを小さくするか、枚数を少なくしましょう。数枚ずつ処理をして、それらを再度読み込み、処理するのも可能です。
- ※2 星空以外の部分をスタックする場合は「ソース画像を自動的に配置する(A)」にはチェックを入れず、「レイヤーの読み込み後にスマートオブジェクトに変換(C)」のみチェックを入れます。
半分終了!
【レイヤー(L)】→【スマートオブジェクト】→【画像のスタック】→【平均値】でスタック処理をします。
以上で、スタック終了!拡大してみましょう!星空のノイズが減っています。
ザラザラとした表面が滑らかになりました。簡単ですね。スタックをするかしないかで、あぶり出し後のきれいさが大きく変わります!
たった、2ステップでプロもやる処理が出来ちゃいます。Photoshop優秀ですね!
まずはこれだけで十分です。はじめて、編集も考えて撮影をしたことと、実際にノイズ処理ができたことがとても大きい一歩!
これ以降は若干の応用編。できることが増える分手順は多くなります。
- レイヤーの整列
- スタック処理
・【ファイル】→【スクリプト(R)】→【ファイルをレイヤーとして読み込み…】ファイルを選択
2つのチェックボックスにチェックを入れ、「OK」をクリック
・【レイヤー(L)】→【スマートオブジェクト】→【画像のスタック】→【平均値】
Photoshopでスタック処理 ~応用編~
さて、少し応用編です。スタック用の星空の内、”天の川がイメージ通りの位置にある写真”に対してスタックをします。
先ほどと同じように【ファイル】→【スクリプト(R)】→【ファイルをレイヤーとして読み込み…】から読み込みますが、2つのチェック欄にチェックは入れません。そのまま、読み込みます。
読み込みました。
今回は「天の川-5」を基準にスタックします。基準の写真をレイヤーの一番下に持ってきます。
次にスタックするレイヤーをすべて選択(一番端のレイヤーを選択し、もう一端のレイヤーでShift+クリック)。
【編集(E)】→【レイヤーを自動整列…】を選択。(※星空以外の部分をスタックする場合はこの操作は不要です。)
【投影法】→【自動設定】を選択して「OK」をクリック。これで基準の写真をもとにその他の写真を整列してくれます。
整列が終わりましたら、レイヤーをすべて選択しているまま、【レイヤー(L)】→【スマートオブジェクト】→【スマートオブジェクトに変換(S)】を選択します。
レイヤーが一つになったら、【レイヤー(L)】→【スマートオブジェクト】→【画像のスタック】→【平均値】を選択すると、スタックが終了します。
(※【平均値】は【中央値】でも処理できます。処理具合を見て、選択しましょう。違いが分からなければ無難に【平均値】を選択しましょう。)
以上です。
難しくないですよね。細かい操作ができれば、細かい部分までの調節が出来ちゃいます。「基礎編」で慣れてきたら、チャレンジしてみてください。
しかし、Photoshopの自動整列は、毎回星空に焦点を当てて、整列してくれるのでしょうか。
Part.2で紹介する「Sequator」は画像の整列をする部分を自分で選択することが出来ます。
星空のみに焦点を当てて整列をするので、スタック後の星のにじみが少なくなり、Photoshopよりもきれいな仕上がりになります。
今回使ったソフト:Adobe Photoshop(※無料あり:「フォトプラン」がコスパ最強)
説明↓
編集の手順↓
- 画像の読み込み
- レイヤーの整列
- スタック処理
・【ファイル】→【スクリプト(R)】→【ファイルをレイヤーとして読み込み…】
※2つのチェック欄にチェックは入れない
・基準の写真をレイヤーの一番下にする
・スタックするレイヤーをすべて選択し、【編集(E)】→【レイヤーを自動整列…】
・【投影法】→【自動設定】を選択
・【レイヤー(L)】→【スマートオブジェクト】→【スマートオブジェクトに変換(S)】
・【レイヤー(L)】→【スマートオブジェクト】→【画像のスタック】→【平均値】
まとめ
ココが重要!
- RAW写真のヒストグラムが重要
- 「Adobe Photoshop」または「Sequator」のスタックがおすすめ
- スタックは「画像(レイヤー)の整列」→「スタック処理」で終了
うむ。素直に、写真の編集ってすごいと思いませんか!次の記事では、「Sequator」を使用してスタックします。
「Photoshop」もすごいのですが「Sequator」の方がより、さまざまな設定が出来ちゃいます。お試しあれ!