ぎゅっ!とこんな内容
PLフィルターは、被写体の余計な「反射」を抑え、「彩度」を上げてくれます。被写体の本来の色を引き出すのに風景写真に必須アイテムです。
こんにちは、トモキです。
100均ってなんで魅力的なんでしょ!気づいたら余計なものまでたくさん買ってますよね笑
さて、今回は、「本当にPLフィルターが必要か?」についてです!風景写真には必須 of 必須のPLフィルターを詳しく紹介します!
それでは、やっていきましょう!
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目次
PLフィルターはいらない?風景写真には必須
PLフィルターの役割は大きく2つです!
- 被写体の「彩度」を上げる
- 被写体の余計な「反射」を抑える
百聞は一見に如かず…ですね!
こんな感じで、PLフィルターの装着の有無で写真を鮮やかに撮影ができます。
また、カメラに写って欲しくない反射を取り除いて、自分の思うままに撮影ができたりします。
実は2つの効果は、被写体からのいらない反射光をPLフィルターで取り除いてくれているのです。
「…ん?」って感じだと思うので図で説明します!
- PLフィルターは被写体の「彩度」を上げたり、余計な「反射」を抑える
PLフィルターの仕組みとは?
PLフィルター(Polarizing filter)とは、「偏光フィルター」ともいい被写体からの光を”偏光膜”を通すことで特定方向の光をカット(吸収)します。
こんな感じで、”偏光膜”を拡大すると細かなスリット状になっており、特定方向の光をカットします。
だから、PLフィルターはいらない光をカットして被写体の「彩度」を上げたり、余計な「反射」を抑えてくれるという事です。
- 被写体からの光を”偏光膜”を通すことで特定方向の光をカット(吸収)する
PLフィルターとc-PLフィルターの違い
今は、PLフィルターを買おうとすると大体が「c-PLフィルター」です。
(c-でない)PLフィルターはひと昔前に使われていたもので、その時代に新発売されたカメラによってはPLフィルターを使うことでピントが合いづらくなることがあったみたいです。
その改良版が「c-PLフィルター」。今は、ほぼc-PLフィルターが発売されており、c-PLフィルターを称して「PLフィルター」という事がほとんどです。
購入の際は一応、c-PLフィルターかどうかを確認しましょう。
風景写真にPLフィルターは必要?
結論、お察しの通りPLフィルターは必要です。
PLフィルターで鮮やかに撮影できるのは、被写体の本来の色を引き出しより魅力的に撮影できます。
また、水面への映りこみの低減もでき、自分の写真の幅を広げてくれるでしょう。
今すぐに…が難しくてもいつかは必ず揃えたいモノの1つです。値段もピンキリなので次章で紹介します!
- PLフィルターは、被写体の本来の色を引き出す
メリットばかりではない…デメリットとその解決方法
PLフィルターのデメリットとそ解決方法についてです。
- 露出が約2段暗くなる
デメリットは、いらない光をカットしている分、暗く映ります。
影響があるのは、朝・夕の撮影。木が生い茂った森林の様な光が少ないところでの撮影でしょうか。
解決方法は下記です。
- シャッタースピード(SS)を遅くする
- ISO感度を上げる
ノイズを考えるとISO感度よりSSを2段遅くするのが優先の方がいいです。
ただ、1つ注意点。被写体によってSSの遅さがブレや画質の低下につながるので必ず撮った後の写真を拡大して確認しましょう。
SSを遅くするのが難しそうであれば、ISO感度を調節しましょう!
「段」については、下記でかみ砕いて紹介しているので参考にしてみてください。
-
【簡単】「段」で露出を計算しよう!一覧表でチェック【カメラ】
- 「露出が約2段暗くなる」デメリットに注意
- 解決方法は、シャッタースピード(SS)を遅くするか、ISO感度を上げる
PLフィルターを選ぶポイント
では、いよいよPLフィルターを選ぶポイントです。
広角域でのケラレが防げる「薄型・超薄型」
PLフィルターは、フィルターを回転させて使うので枠が分厚くなりがちです。
広角側で分厚いPLフィルターを使用すると、写真の端にフィルターが映りこむ、”ケラレ”という現象が起きる場合があり写真の失敗の原因になります。
なので、これを防ぐためになるべく枠が薄いフィルターを選びましょう。
フレア・ゴーストを防ぐ「反射率」
反射率は、フィルターへ入った光がガラスの中でどれくらい反射するかを表した指標です。
ガラスの中で反射が起きるとフレアやゴーストとして写真へ写りこんでしまいます。
反射率の値が低いほど、よく光を通し、そういった映り込みが少なくなるので、反射率が低いフィルターを選びましょう!
汚れが付きにくい「撥水・撥油コーティング」
屋外での撮影では、粉塵や雨の様な汚れにさらされることが多々…。また、以外と取り付けるときに触って指紋が付いてしまったりしますね。
そんな時に、撥水・撥油がされているフィルターだとお手入れがラク!簡単にふき取れます。
【2023年最新】初心者へおすすめするPLフィルター
PLフィルターは2万~と結構お高め…。
やすくてコスパのいいPLフィルターを紹介します。
選ぶポイントや、おすすめのPLフィルターを詳しく知りたい方は、下記参考にしてください。
-
【2024年】PLフィルター20選!おすすめ&人気【初心者】
Zeta Quint(ゼータ クイント):Kenko
フィルターと言ったらkenkoですね!もちろん、薄型○・反射率○・コーティング○のフィルターです。
Zeta Quint(ゼータ クイント)の特徴は、強度がとっっても高いこと!決して安い買い物ではないので長く使えるのはありがたいです。
強度は、光学ガラスに熱処理を加えることで化学強化され、通常のガラスの約3倍の強度を実現しています。
フィルターは外で使う上、カメラの一番先端に付けるもの。キズには強いモノが心強いです。
薄型・超薄型 | 反射率 |
○ | 0.6%以下(従来は片面反射率0.6%以下で最高クラス) |
コーティング | 価格(77mm径)(22/8/20現在) |
撥水・撥油 | 18,791円 |
ZX (ゼクロス):Kenko
ZX (ゼクロス)の特徴は、新開発の高透過偏光膜を採用している点です。
通常のPLフィルターは黄色みがかりがちであったところ、ZXは色味の偏りがないカラーバランスを実現しています。
さらに、PLフィルターの弱点である減光を抑え、約1EV明るい透過光量を実現しています。
なので、多数のグランプリで賞を貰っているのも安心な点ですね!
薄型・超薄型 | 反射率 |
○ | 0.3%以下(従来は片面反射率0.6%以下で最高クラス) |
コーティング | 価格(77mm径)(22/8/20現在) |
撥水・撥油 | 13,700円 |
SMC-PR:HAKUBA
コスパ一番のフィルターです!はじめてのPLフィルターとして、最低限の機能で価格を抑える一方、必要な部分は妥協がない高性能のフィルター。
カメラの周辺グッズで有名なHAKUBAであり日本製で安心して使えます。
薄型・超薄型 | 反射率 |
○ | 0.8%以下(従来は片面反射率0.6%以下で最高クラス) |
コーティング | 価格(77mm径)(22/8/20現在) |
× | 8,900円 |
【基本】PLフィルターの”使い方”
さて、いよいよ実際にPLフィルターを使ってみましょう!
レンズに取り付ける
フィルターを買う前に、レンズ径とフィルター径が合うものを購入してくださいね。
PLフィルターは、2枚の枠(前枠・後枠)で出来ています。後枠はレンズにつける溝があるの後枠を手で持ちレンズへゆっくりと時計回りで取り付けましょう。
※間違って、フィルターの前枠を回していて、レンズに取り付いておらず落とすのに注意です!←慣れてくるとやりがち
[注意あり]PLフィルターを回してみる
前枠のみを回してPLフィルターの効果を調節します。
調節をする際は、必ず時計回りをしましょう。反時計回りで調整するとだんだん後枠が緩んできてフィルターの落下に繋がります。
実際に、日が当たっている被写体がある場合は除いて色の変化を楽しんでみてください!
「…あれ?あんまり変わらないぞ」という場合、PLフィルターの効果を最大限に発揮するために、次の【応用】編をしっかり押さえておきましょう。
【応用】PLフィルターの効果を最大限に発揮させる
PLフィルターの効果をいち早く感じるには、青い空にカメラを向けると効果が分かりやすいでしょう。
PLフィルターには、その角度で最大限効果を発揮します。
被写体とカメラは30~40°の位置で撮影をする
被写体の反射を取り除く場合、被写体とカメラは30~40°の位置で撮影します。
被写体をカメラの位置よりも上または、下に配置して角度を30~40°にすると効果が最大になります。
逆に言うと、被写体がカメラの真正面であると効果を発揮しずらいという事になります。
太陽の位置は順光で90°がベスト
空の撮影が分かりやすいです。
こんな感じにして、太陽の位置はカメラの後ろにして、カメラの向ける位置と太陽の位置が90°になるようにするとPLフィルターの効果が発揮されます。
実際に、どちらもめちゃくちゃ気にすると撮影に集中が出来なくなりますよね。目安程度にして実際にファインダーを覗いて調節をするといいと思います!
PLフィルターの活躍ポイント6選!
PLフィルターはこんな時に使うと写真の魅力度アップ!
被写体を色鮮やかに撮影する
余計な光を取り除いて、被写体の色を鮮やかに撮影します。
朝焼け、夕焼けの色を強調します。
被写体の本来の色を引き出します。
透き通った川・湖の撮影で反射を取り除く
川、湖面の反射を取り除くと水の透明さや涼しさを表現できます。
リフレクション狙いで反射を増大させる
反射を取り除く一方、反射を強くすることもできます。
リフレクションの撮影にぴったりです!
虹・彩雲をよりクッキリと撮影する
虹や彩雲では、彩度とコントラストが上がるので写真のインパクトが上がります。
RAWでクッキリと撮影ができるとレタッチの仕上がります良くなります。
PLフィルターをつけて氷(彩氷)を撮影する
氷をPLフィルターを付けて撮影すると、虹色に輝きます。
彩氷(さいひょう)と言って、PLフィルターと通すとこんなにもきれいに見えるんですね。
フィルターを組み合わせる
川でのスローシャッターでは、PLフィルターとNDフィルターを組み合わせるのもあり。
PLフィルターのデメリットである2段階の減光をメリットにできます。
ケラレには注意です。
基本的にずっとつけていてOK
被写体の光が少ない時を覗くと大抵の場合、PLフィルターは活躍します!
贅沢な人は、保護フィルターの代わりにつけている人も…?
なので、ずっとつけていてOKです。
活躍が多い一方、毎回レンズの保護フィルターを外してPLフィルターを付けるのって面倒ですよね。保護フィルターの上にPLフィルターはありでしょうか?
次章では、そういったよくある質問を紹介します!
PLフィルターのよくある質問・お悩み解決!
ここからは、よくある質問や悩みに答えます!
PLフィルターを使わなくても、レタッチで”彩度”を上げれば良くない?
確かに、彩度はレタッチで上げれますが、反射を取り除くのはほぼ不可能です。
また、PLフィルターは彩度を上げるというよりも、反射を取り除いて、被写体そのものの色を”正しく”出してあげるのが役割です。
なので、PLフィルターを使って撮った写真をレタッチした方が忠実に色を再現できます。
PLフィルター1つで、口径が違うレンズにも付つけられない?
アダプターがあれば可能です。口径が大きいフィルターであれば口径が小さいレンズにつけることが出来ます。
その時に使うのは、「ステップアップリング」です。
これで、高いPLフィルターをたくさん買わなくてもよくなるのはいいですね!
口径が小さいフィルターを大きいレンズには取り付けられないので注意をしましょう。
保護フィルターの上からPLフィルターを付けても良い?
なるべくは、保護フィルターを外してPLフィルターをつけることをおすすめします。
理由は2つ。
- 2枚フィルターを付けるとケラレの原因になる
- 反射率が上がる
実際に2枚フィルターを付けてみて、ケラレが発生しない様であれば、2枚付けもありかもしれません。
一方で、PLフィルターの選び方のコツにもあった、「反射率」を高める原因になるので注意が必要です。
PLフィルターをつけっぱなしってOK?
つけっぱなしの方が楽ですが、PLフィルター自体の劣化は早く進んでしまいます。
PLフィルターの劣化は、黄ばみの原因になります。遮光して涼しいところで保存しましょう。
安くはないモノなので、長く使うためには外しておいた方が良いのかもしれません。
PLフィルターの寿命ってどれくらい?
使用頻度や状況で変わりますが、6~7年は使えるといわれています。
劣化をしてくると、黄ばんできて撮影に影響が出てきますのでその際は買い換えましょう。
PLフィルターを保存の際は、遮光して防湿庫の様な涼しくて低湿度な場所が長持ちするコツです。
まとめ
ココが重要!
- 被写体の余計な「反射」を抑え、「彩度」を上げる
- 被写体の本来の色を引き出す
PLフィルターを使わない撮影がないくらい、さまざまな場所で使います!自分の撮影を広げるきっかけとして持ってて損は無いと思います。
次の記事では、カメラにつけられるフィルターのすべてを紹介しています!
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【表現広がる!】レンズフィルターおすすめ11選!効果を比較【種類は?】
それでは、いい写真LIFEを!