「部分月食っていつ見れる?確実に観察したい!」
「部分月食の撮影方法を知りたい」
こんな疑問を解決します。
記事を書いている僕は、カメラ歴6年ほど。
大学2年生から趣味でカメラをはじめて、フォトコンテストの入賞や東京で写真展の開催などを経験しています。
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2023年10月29日の朝方に「部分月食」が見られます。
今回は、年によっては1回も起こらない貴重なイベントである月食の観察方法をご紹介します。
この記事を読めば、見逃すことなく確実に月食を観察でき、カメラできれいに撮影ができます。
月食ってなんで起こるの?っていう疑問もイラスト付きで解説しています!
目次
部分月食はいつ?条件・撮影方法
部分月食は、2023年10月29日の明け方から始まり、ほぼ日本全国から観察することができます。
月入りは、地域によってバラツキがあるので確認しましょう。
また、今回の部分月食は、小笠原諸島では「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」を見ることができます。
【2023年】部分月食が観察できる日時・時間
部分日食が観察できる時間は下記です。
2023年10月29日 4時34分から5時53分まで
※月食の最大:5時14分
※早朝の4:00(午前4時)からなので注意です。
部分月食の始まりから終わり、月食の最大すべて、全国どこでも同じ時間です。
一方で、月入りの時間は、地域によってちがいます。
地域 | 月入り |
---|---|
札幌 | 6:13 |
仙台 | 6:06 |
東京 | 6:06 |
京都 | 6:22 |
福岡 | 6:42 |
那覇 | 6:43 |
今回、小笠原諸島の月入りは5:42のため、月が欠けたまま沈む「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」を見ることができます。
部分月食を観察できる条件・場所
部分月食は、日本全国ほぼどこからも見ることができます。
”ほぼ”というのは、小笠原諸島のように月入りの時間によっては部分月食のすべてを見れない場合があります。
その他の条件では、天候と街の明かりなどの光害をチェックしておきましょう!
雲の有無を確認する
天候が悪く、空に雲が掛かっていると月は観察できません。
「SCW - 天気予報 / 観測情報」では雲の有無を確認できます。
【外部リンク】SCW - 天気予報 / 観測情報
観察する場所の天候も確認してから臨みましょう!
星空の観察ほど、光害は気にしなくてOK
部分月食をする月は、光量が多く明るいので光害を気にする必要はありません。
星の観察の場合は、星の光は微弱のため周りの光に隠れて観察をするのが難しくなります。
その点、月の光は強いので、街中で十分観察ができますよ!
部分月食をきれいに観察するポイント
部分月食の撮影と観察のポイントを確認しましょう!
部分月食は、肉眼の観察でOK
部分月食は、肉眼の観察で問題ありません。
というのも、「日食」を観察する場合は、肉眼で観察すると目に重大なダメージをうける可能性があります。
太陽の一部が隠れる日食でも、太陽の強い光が目に入ってくるので「ピンホール」を使いましょう。
一方、部分月食は目にダメージを与えるほど光が強くないので肉眼でOKです。
月食をきれいに見るために
月食は、月の色が赤色になるのが有名ですが「半影食」という月食が始まる前と終わるときに、薄い影がかかる現象を見ることができます。
より月食をきれいに観察するために双眼鏡や望遠鏡があると肉眼と違ってはっきりと観察できるでしょう。
後ほど、部分月食のが観察がたのしくなるアイテムで紹介します。
望遠鏡を使えば、スマホで簡単に撮影ができます◎
月食の「赤銅色」が美しい
月食の醍醐味は、赤オレンジ色に輝くこと!
この色のこととを「赤銅(しゃくどう)色」といいます。
月食が始まると、白黄色く輝いているいつもの月の端からだんだんと赤銅色に染まっていきます。
完全に染まった姿も、染まる途中もさまざまな表情に注目をしてみてください♪
月食が始まる前と終わるときに見れる「半影食」
「半影食」は、月食の始まるときと終わるときに見れられる月の一部または、すべてがわずかに暗くなる現象のことを言います。
この現象は、肉眼ではわかりずらいので双眼鏡また望遠鏡などで観察をすることがおすすめです。
月食の始まりと終わりを教えてくれる現象と言えます♪
スマホで撮影OK?月食の写真を撮るポイント
月食の撮影の難易度は低いです。
誰でも撮影にチャレンジできます!
月の光量は多いので、一眼カメラのような本格カメラは必ずしも必要ではなくスマホでも撮影ができます。
一方で、大切なのはカメラの倍率です。
月の撮影は焦点距離2000mmも必要!?
こんな感じの画面いっぱいに月が映るためには、焦点距離は2000mm相当の超望遠レンズが必要です。
…現実的ではありませんが、それでも撮影をしたい場合は、超高倍率カメラで撮影するといいでしょう。
高画質で光学65倍ズーム。
「Canon PowerShot SX70 HS」
光学ズーム65倍まで対応しているので画質を落とさずに撮影ができます。
また、「プログレッシブファインズーム130倍」を使用すると、焦点距離2730mm相当までズームができます。
上記の撮影例、驚きですよね。
ここまでズームができれば画面いっぱいに月をいれて撮影ができるだけでなく、月のクレーターまではっきりと撮影ができるでしょう。
購入するのはむずかしいな…。
という人は、レンタルするのも◎です。
レンタルなら、購入と違って価格を抑えて機材をそろえることができます。
>>>Canon PowerShot SX70 HSのレンタルを見る(外部リンク:GOOPASS)
カメラのレンタルサイトをいくつか探してみましたが「Canon PowerShot SX70 HS」の取り扱いは少なそうでした。
カメラのレンタルサイトを比べています!
超望遠レンズなんかもレンタルできるので覗いてみてください♪
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望遠鏡を使って撮影をする(スマホOK)
月の撮影で使う望遠鏡は、初心者向けの望遠鏡で十分きれいに撮れます。
専用アダプターでスマホ撮影対応
「 Kenko SKY WALKER SW-50A」
はじめて望遠鏡を使う人でも、付属のガイドブックでかんたんに観察できます。
また、スマホ用の専用アダブターが付属しているのでスマホを取り付けていつものようにシャッターを押すだけ◎
12月のふたご座流星群でも一緒に使いたいですね。
スマホ用の望遠鏡を取り付ける
スマホ単体のズームはせいぜい数倍です。
iPhone15 Pro Maxでも、光学5倍(焦点距離120mm)程度ですので、ズームが足りません。
そういったときは、スマホに取り付けるレンズが便利です。
スマホで36倍超望遠レンズ「Apexel」
スマホで18倍超望遠レンズ「Co-Goods」
トリミングを使って画面いっぱいに月を撮影する
少ない焦点距離でも、トリミングをして画面いっぱいに撮影する方法があります。
トリミングのメリットは、少ない焦点距離のレンズで撮影ができるので手持ちのレンズで撮影ができます。
一方、デメリットは、小さい画像を広げて大きくする分、画像が劣化やノイズが強調されやすい点が挙げられます。
35mm換算で焦点距離200mm以上のレンズが最低限必要
フルサイズカメラでは、焦点距離200mm以上のレンズは必要です。
APS-Cカメラであれば、焦点距離130mm以上を目安にしてください。
フルサイズカメラで焦点距離200mmレンズで撮影をしてみました。
トリミングをしたらこんな感じ。
ぜひ拡大してみてください!
Canon 5D Mark4で撮影をしていますが、画素数は3040万画素です。
大きくトリミングをしている分、画像の劣化はしていますね。
ただ、思ったより月表面のクレーターもくっきり写りました。
カメラによって、写真の劣化やノイズの具合が変わってくると思います。
部分月食当日でなくても、いつでも月の撮影ができるので試しに撮影をしてみてはいかがでしょうか?
部分月食を楽しむためのおすすめアイテム
夜空に広がる満天の星空の中、地面に寝転んで見上げて広がる360°の星々。
たくさんの星に包まれる非日常は、都会では味わえないリラックスできる時間です。
最大限、流星群を楽しめるおすすめのグッズを紹介します!
観察が楽しくなるグッズ
専用アダプターでスマホ撮影対応
「 Kenko SKY WALKER SW-50A」
子どものころに一度は、望遠鏡で宇宙を見たいと思ったはず。
12月には、三大流星群のふたご座流星群もあるので一緒に望遠鏡で観察できますね♪
スマホで36倍超望遠レンズ「Apexel」
月は、かんたんにスマホで撮影できますよ♪
スマホで18倍超望遠レンズ「Co-Goods」
星座の図鑑
普段の生活で、なかなか見ることがない夜空。
せっかくなので、星座を見つけてみてはいかがでしょうか?
小学校の時に習った「夏の大三角」から自分や恋人の星座なんかを夜空で見つけたら盛り上がること間違いなし。
星空観察用の双眼鏡
星空を観察する用の双眼鏡です。
超広角なので星空全体をすべて眺めることができます。
すこし暗い星(1~2等級)も見ることができるので、肉眼よりもさらに多いたくさんの星が見えるようになります。
部分月食とは?なぜ起きる?
では、そもそも月食はなぜ起こるのでしょうか?
月食は、地球の影に月が通過する現象
月食は、「太陽ー地球ー月」が一直線上に並んだときにおこります。
太陽の光が、地球にさえぎられて影ができます。
その影の中を月が通過することで、月食がおこるというわけです。
また、太陽ー地球ー月が一直線に並ぶため、月食がおこるタイミングは必ず満月のときです。
しかし、満月のたびに毎回月食がおこらないのは、地球の影の北側や南側にそれたところを月が通過するためです。
なので、満月のたびに月食が起こるわけでなく、年に1~3回程度しか起こりません。
月食は2種類ある!
月食は、「半影食」と「本影食」の2種類があります。
また、本影食はさらに、部分月食と皆既月食の2種類に分かれます。
半影食
「半影食」は、月の一部または全部に、太陽の光の一部が届いている状態です。
半影は、薄い影なので目で見ただけでわかりにくいです。
本影食
「本影食」は、月の一部または全部が、完全に影に入った状態です。
なので、太陽の光はほとんど届きません。
一般に月食は、本影食のことをいいます。
半影食と違って、濃い影なので月がハッキリとかけたように見えます。
また、本影食は「皆既月食」と「部分月食」の2つの種類があります。
月の一部だけが本影に入り込むのが「部分食」、月の全てが本影に入り込むのが「皆既食」といいます。
月食で月が赤くなるのはなぜ?
月食で月が赤く見えるのは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。
地球の大気は、太陽光の中の色を変える性質があります。
太陽光はさまざまな色(波長)の光でできています。
その中で、青い光は大気の中で散乱しやすく、赤い光は散らされにくい性質があります。
月食中、月が地球の影に入ると、地球の大気が太陽光をフィルターのように通します。
この時、波長の長い赤い光だけが通り抜けて月を照らし、月が赤く見えるのです。
また、チリや大気中の汚れの量によって、月の色が変わります。
チリが少ないと月はオレンジ色に見え、チリが多いと月は黒っぽく見えます。
つまり、月食で月が赤黒くなる理由は、太陽光が地球の大気を通過するときに、赤い光が残り、それが月を赤く照らすからです。
月食と日食の違いとは?
- 月食:地球の影が月を隠す。「太陽ー地球ー月」の順で一直線に並ぶ
- 日食:月が太陽を隠す。「太陽ー月ー地球」の順で一直線に並ぶ
また、月食は夜に観察できて日食は昼間に観察できるような違いもあります。
次の月食はいつ?天体スケジュール
皆既月食は、年に1~3回みれますが、まったく怒らない年もあります。
月食のスケジュールを見てみましょう!
日付 | 種類 | 日本で見られる? |
---|---|---|
2023年10月29日 | 部分月食 | ○ |
2024年9月18日 | 部分月食 | × |
2025年3月14日 | 皆既月食 | △(一部) |
2025年9月8日 | 皆既月食 | ○ |
2026年3月3日 | 皆既月食 | ○ |
2026年8月28日 | 部分月食 | × |
2028年1月12日 | 部分月食 | × |
2028年7月07日 | 部分月食 | ○ |
月食以外の天体スケジュール
12月は、三大流星群の「ふたご座流星群」です。
1時間に40個も流れ星が流れることも…!
要注目です♪
【Q&A】よくある質問
よくある質問です!
2023年の部分月食はいつですか?
2023年10月29日 4時34分から5時53分までに観察できます。
次の皆既月食は何年後?
2024年9月18日に部分月食を観察できます。
皆既日食は2023年に日本でいつある?
2023年10月29日が2023年最後の月食になります。
金環皆既日食は2023年に見られる?
2023年4月20日に金環皆既日食が見れました。
まとめ
今月、部分月食が観察できます!
2023年10月29日 4時34分から5時53分まで
※月食の最大:5時14分
天候がよければ、全国どこからでも観察できるのでぜひ見てみてください♪
スマホの撮影では、専用のレンズが必須ですのでお忘れなく。
それでは、よい月食LIFEを!