ぎゅっ!とこんな内容
ノイズ処理で迷うのがスタックする枚数。さまざまな枚数での処理効果を紹介します。目安として最低5枚・最適10枚・多くて20枚でスタック。効率的な枚数は10枚。
![【疑問】スタックは何枚が最適!?適正枚数とは【ノイズ処理】](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/95db9be9e96c141c56ba68480596bf4d-799x600.jpg)
こんにちは、トモキです。
中学生まで、「お茶を買うのはアホ。お金出すなら、ジュース!」と思っていたのが、気づいたらお茶かコーヒーしか買わなくなったこの頃です。
さて、おそらく、ノイズ処理をある程度してきたら疑問に思う、「何枚でスタックをするべきなのか」という疑問を検証してきました。結論、効率的な枚数は10枚です(主観ですが…)。それでは、行きましょう!
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目次
【疑問】スタックは何枚が最適!?適正枚数とは【ノイズ処理】
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/bruce-mars-xj8qrWvuOEs-unsplash-900x600.jpg)
結論は10枚と言ってしまいましたが、実際のノイズの具合や程度を見てみましょう!
夜、ふと、天気予報を見ると雲一つない晴れ模様…。月明りもない or すでに月が沈んでる…。…これは、行くしかない!ってことありませんか!?計画性の無い僕はこんなことばかりです。笑 急いで、撮影場所に到着するも日の出まで、後1時間…。空とその他を別撮りをして、空はスタック用に…何枚撮ろう。といつも悩みます。なので、最大40枚でスタックをして、各枚数のノイズの程度を比較してみました!時間がなく、編集の時に失敗するという事をなくせると嬉しいです!
比較画像の条件
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/christian-wiediger-8nXKXYdO-Wk-unsplash-900x600.jpg)
検証に使う写真は以下になります。
うっとりするほどきれい。夏場、標高2300mから撮影した天の川。検証に天の川の部分は使いませんが。笑
条件は以下になります。
カメラ:Canon 5D Mark iv レンズ:TAMRON 15-30mm G2 焦点距離:15mm フィルター:なし
F値:2.8 シャッタースピード:15秒 iso:6400
スタック:0~40枚で検証
スタック処理ソフト:Sequator(設定はすべて同じにしています。)
Sequatorの説明:【天の川】有能!無料!”Sequator”でノイズ処理~ノイズ低減で”超”高画質に~【中級編・part2】
0~40枚でスタックした結果
![スタックって何枚ですればいいのか。天の川・星空での撮影向け](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/0fe4f9491e81d24a466eec6b853e0ce1-862x600.jpg)
撮って出しです。分かりやすいよう大分拡大しました。結果が次です。
![スタックって何枚ですればいいのか。天の川・星空での撮影向け](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/36ae9e331a60ef1157d03d59dfeeb5a3-862x600.jpg)
10枚以降ひと目で、違いは分かりますでしょうか?なので、結論は10枚にしました。皆さんは何枚が適切だと思いますか?少し詳しく見ていきましょう!
スタック効果が高い枚数
![スタックって何枚ですればいいのか。天の川・星空での撮影向け](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/0fe4f9491e81d24a466eec6b853e0ce1-862x600.jpg)
スタックなしです。高感度に強い機種ですがそれでもISOを6400まであ上げるとノイズは目立ちますね。
![スタックって何枚ですればいいのか。天の川・星空での撮影向け](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/35256a5c5ab51e4a9f51f3b90814a4d7-862x600.jpg)
3枚スタックしました。大きく変わりましたね。もっと分かりやすくします。
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/0fe4f9491e81d24a466eec6b853e0ce1.jpg)
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/35256a5c5ab51e4a9f51f3b90814a4d7.jpg)
めちゃくちゃ変わるのが分かりますね。
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![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/39cd93f360550433de6817ce21ba228f.jpg)
5枚でスタックしました。0→3枚程ではないですが、3枚の時よりかはノイズが低減したのが分かります。
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/39cd93f360550433de6817ce21ba228f.jpg)
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続いて、10枚です。0→3枚、3→5枚と比べると明らかにノイズの減りが鈍くなりました。まぁ…減ってる?位ですね。僕は10枚までは大きくノイズが減っている感を感じました。10枚を超えるとイマイチのような…。
スタック効果が薄れていく枚数
次から、20・30・40枚と一気に行きます!10枚を軸に比較をします。
【10枚 VS 20枚】
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3e549dbe56eb292d576724abf02c9f34.jpg)
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【10枚 VS 30枚】
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3e549dbe56eb292d576724abf02c9f34.jpg)
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/0edfd2a5c1ef154cfb9c918dc0ca1ecc.jpg)
【10枚 VS 40枚】
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/3e549dbe56eb292d576724abf02c9f34.jpg)
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/9aad6310f6fd10dfc35384555b21ac37.jpg)
わからん!笑 どれも10枚の時よりは若干ノイズは減っているように見えるような、見えないような…。もう、視力検査の領域ですね。笑 結論出ているような感じですが、マニアックな人(僕のこと)のために、20・30・40枚での比較をします。
【20枚 VS 30枚】
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【30枚 VS 40枚】
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【20枚 VS 40枚】
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/a55e25503f4ca9c518a00f45c6bad7e4.jpg)
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どうですか…??
結論:最低5枚・最適10枚・多くて20枚
![](https://tomm-blog.com/wp/wp-content/uploads/2021/05/olav-ahrens-rotne-MAEbdaFe4ps-unsplash-900x600.jpg)
スタック無しから、5枚でスタックするのは大きくノイズが減ることが分かりました。しかし、それ以上枚数を増やしても大きくは変わりません。急ぎの場合は5枚で十分かもしれませんね。そして、10枚を超えるあたりではほとんど差がなくなっていきます。20・30・40枚はほとんど差がわかりませんでした。おそらく、10枚以上の加算平均では、1つ1つのピクセルがめいっぱいフラットになっていて、すでに平均値に近い値になっているのかもしれませんね。(詳しいわけではないので勝手な考察です。)
加算平均の仕組は下記で詳しく解説してます!良かったら覗いてみてください。
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【スタックの仕組】驚き!?聞いたらすぐ分かる加算平均【星空・天の川】
興味のある人だけ、見てください。ノイズ処理をどのようにやっているか、紹介をしています。
注意点としては、20~40枚で見た目ではスタック処理後の編集で大きく変わっていないように見えますが、その後のレタッチで大きく画像に負荷をかけた場合に違いが出る可能性があります。いつか、検証してみたいですね。また、機種・ISOの値によっては20枚以上でも違いが出るかもしれません。ただ、あまり多い枚数で処理すると、赤道義を使っていないのであれば、星は動きますので画像の端からスタックが効いていない箇所が出てきます。広角であればあるほど気になりませんが、焦点距離によっは違和感が出てくるので注意が必要です。
- 目安として最低5枚・最適10枚・多くて20枚でスタック
- レタッチで大きく画像に負荷をかけた場合、機種・ISOの値によってはに20枚以上で違いが出る可能性あり
- あまり多い枚数で処理すると画像の端からスタックが効いていない箇所がでる
まとめ
ココが重要!
- 10枚が一番効率的
- 目安として最低5枚・最適10枚・多くて20枚でスタック
- 条件によっては20枚以上でも効果がある可能性がある
カメラの機種や設定、その他のの条件で多少違いが出るかもしれませんので様々な条件で検証してみたいですね。もし、何か発見があれば僕にも教えて欲しいです。あくまでも、僕が感じた結果なのであなたが思った基準で撮影するのがベストだと思います!その判断基準に少しでも貢献が出来たら嬉しいです。それでは、良い星空LIFEを!