ぎゅっ!とこんな内容
”ヒストグラム”は同じ明るさのピクセルを集めて、棒グラフにしたグラフ。写真の明るさの具合を表わします。階調が豊かなヒストグラムが、極端な編集にも強い!

こんにちは、トモキです。
もう、桜!?1年が早いですね!
さて、普段撮影の時に”ヒストグラム”って見ますか?撮影場面によっては、さらに良い作品を作ることをサポートしてくれます!
それでは、やっていきましょう!
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目次
【簡単】”没”写真回避!ヒストグラムの見方・活用方法【カメラ】

カメラの「ヒストグラム」≒棒グラフです。写真の明るさの具合を教えてくれます。

ただの棒グラフなので、見方は簡単です。ただ、いつ使うのかイメージ付きにくいので、先に使う場面をはっきりとしておきましょう!
→先に、ヒストグラムの見方を知りたい方はココです!
”露出の決め手”になるヒストグラム

写真を現像するときに「思ったより暗いな…」という事はないでしょうか。その原因が、ディスプレイの明るさによる見え方の違いです。
例えば、SNSへ投稿した写真。スマホの明るさを変えてみてください。明るさによって見え方が変わりますよね。
それと同じで、出先での写真の確認時、カメラのディスプレイの明るさで、写真の見え方が変わります。
特に、暗い場所での撮影は、ディスプレイの明るさの影響が大きくて、現像時にイメージと違って完成をしているときがあります。
なので、カメラの”ディスプレイの明るさ”で写真の見え方が変わるんです。
一方で、ディスプレイの明るさに左右されないのがヒストグラムです。なので、ヒストグラムは、露出の決め手になります。
- ディスプレイの明るさで写真の見え方が変わるのに注意
- ディスプレイの明るさに左右されないのがヒストグラム
露出ミスはレタッチでも”修正不可”

露出をレタッチで修正が出来ない場合があります。それが、「白飛び」と「黒潰れ」をしているときです。

上の写真の左上。オレンジで囲った部分は、白飛びをしています。レタッチで明るさをマイナス補正してみると、白飛びをした部分は、一切下がりませんでした。その他の部分は、下がっているので違和感がありますね。

一方、黒潰れをした写真で明るさを上げても、黒潰れをした部分は明るくなりません。
つまり、白飛び・黒潰れは、レタッチでの露出を調整はできないので注意です。
そして、ヒストグラムの確認は、白飛び・黒潰れを防げます。現像時に、失敗に気づいて取り返しのつかないことにならないようヒストグラムはチェックしましょう!
それでは、実際のヒストグラムの使い方についてです!
- 白飛び・黒潰れは、レタッチで露出を調整できない
- ヒストグラムの確認は、白飛び・黒潰れを防ぐ
ヒストグラムは、明るさを表すただの"棒グラフ"

繰り返しですが、カメラの「ヒストグラム」≒棒グラフです。写真の明るさの具合を教えてくれます。
デジタル写真は、拡大するとピクセルの集まりでできているのが分かります。
例えば下の写真を拡大すると…。

こんな感じで、正方形のタイルがたくさん集まって写真になります。この、正方形のタイルをピクセル(pixel)と言います。
つまり、ピクセルがたくさん集まって"写真"になるのです。
また、1つ1つのピクセルは、明るさの情報を持っています。

上のように、ピクセルによって、明るさに違いがあります。同じ明るさのピクセルを集めて、棒グラフにしたのが”ヒストグラム”です。
- 横軸:右→明るいピクセル/左→暗いピクセル
- 縦軸:上→ピクセル数が多い/下→少ない
右に行けば行くほど、明るいピクセルになり、左に行くと暗いピクセルになります。また、棒グラフなので、積み上げられているほど、ピクセルの数は多いことが分かります。

ヒストグラムは、ただこれだけです。上の画像を参考にしてください!
それでは、実際のヒストグラムを見てみましょう!
- 同じ明るさのピクセルを集めて、棒グラフにしたのが”ヒストグラム”
- 写真の明るさの具合を表わす
実際にヒストグラムを見てみる
先程紹介した、白飛び・黒潰れをした写真を参考にしてみましょう!

左下のヒストグラムを見ると、ヒストグラムの山が右へ寄っていることが分かります。つまり、明るいセルがたくさんあるという事です。
さらに、この明るいセルは、写真のどの部分か大体わかりますね。左上のオレンジで囲った(白飛びしている)部分です。

この写真も、もうわかりますね。全体的に山が左へ寄っているので、全体が暗い写真です。
また、この写真は山が2つできています。一番左の急な山は写真手前の部分で、黒潰れをしています。そして、次のなだらかな山は、空の部分の明るさを表しています。
毎回、ヒストグラムを確認しなくてOK

さて、前章でヒストグラムの見方に慣れてきたでしょうか!?
毎回必ず、ヒストグラムを確認しないといけないわけではありません。見た感じ、白飛び・黒潰れをしていければ見なくてOKです。
とにかく、白飛び・黒潰れが不安な時にヒストグラムを参考にしてください。
セミオートでの撮影では、カメラが調節をしてくれるので極端な露出になることは少ないでしょう。マニュアル撮影のときや撮影の場面が下記の様なときは、ヒストグラムを確認すると失敗は少なくなるでしょう。
ヒストグラムを確認すべき場面
- 極端に光が”強い”撮影:日中・太陽など
- 極端に光が”弱い”撮影:夜・夜景(星)など
- 被写体の”露出差が大きい”撮影:朝や夕日・夜景(都市)
その場合に、ヒストグラムを見るポイントは下記になります。(重要順に並べます)
ヒストグラムのポイント
両端を見る:白飛び・黒潰れの確認
白飛び・黒潰れが不安な時にヒストグラムを見ます。サッとでいいので、グラフの両端を確認しましょう。多少の白飛び・黒潰れは写真に影響はないので、極端に神経質になる必要はありません。
前の章で確認した通り、白飛び・黒潰れはレタッチで修正はできません。なので、最低限ヒストグラムを確認する際は、両端を確認して、白飛び・黒潰れしない露出で撮影をしましょう。
全体を見る:自分のイメージと実際の写真が一致しているか確認(ハイキー・ローキー等)
ヒストグラムは、ディスプレイの明るさの影響を受けない、露出の決め手になります。
写真の完成のイメージに合っているのか。ハイキー・ローキーになっているのか。または、露出がミドルになっているのかを確認しましょう!
コントラスト(諧調)の確認
ここからは、発展編です。次章、「良い&悪い”ヒストグラム”」で詳しく紹介します。…これは、有料級!?上級編にもなるので、これより先はある程度カメラをやってきた人または、頭の片隅に置いておくのみで大丈夫です!
”良い”&”悪い”ヒストグラム

ヒストグラムは、諧調の良し悪しの判断に使用することが出来ます。
なぜ、諧調の良し悪しを判断しなければいけないのか。それは、撮影が編集ありきの撮影であるのか、そうでないのかで決まります。
例えば、天の川の撮影では、肉眼では天の川が薄い見え方の為、撮影後に編集でコントラストを強く出します。その際に
、さまざまな編集作業をするので、写真の諧調に大きな負担をかけます。
諧調が豊かなRAW写真は、きれいな仕上がりになるでしょう。一方、そうでないと、例でも出した不自然な諧調になることがあります。
- ヒストグラムは、諧調の良し悪しの判断に使用する
- 諧調が豊かなRAW写真の編集は、諧調に大きな負担をかけてもきれいに仕上がる
諧調が豊かなヒストグラムとは?

白飛び・黒潰れした写真は、レタッチで修正はできませんでしたね。それは、極端に両端へ偏っているヒストグラムでは諧調が豊かではないので修正が出来ませんでした。
裏を返せば、両端へ偏っていない、中央に山が出来ているヒストグラムは”諧調が豊か”と言えるでしょう。

理想のヒストグラム像です。メインの山が中央に来るように配置しましょう。すると、諧調が豊かなヒストグラムになります。
- メインの山が中央へ来ているヒストグラムは”諧調が豊か”
まとめ
ココが重要!
- 同じ明るさのピクセルを集めて、棒グラフにしたのが”ヒストグラム”
- 写真の明るさの具合を表わす
- メインの山が中央へ来ているヒストグラムは”諧調が豊か”
これで、ヒストグラムを完全に理解できたのではないでしょうか!写真を編集をする上で、撮影時に編集のことを考えながら撮ると、完成の出来栄えもすごく変わっていきます。さらに、きれいで目を惹く作品を仕上げるためにどんどん活用していきましょう!
それでは、いい写真LIFEを!