ぎゅっ!とこんな内容
プロの写真で意識されている”線“とは?大まかに3つのパターンで解説。さまざまな”線”を被写体にして、写真の幅を広げましょう!

こんにちは。トモキです。
今年もあと少し!小学生の時は長かった一年が、大人になるとあっという間に感じます。
さて、今回は構図編最終章。「”線”で魅せる構図」を紹介します。ちょっと難しいかも!?
下記、参考にしています。
それでは、いきましょうー!
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目次
【超・上級者】センスでない。”線”で構図【考え方】

さて、ここまででも、かなりレベルの高い話をしてきました。
構図マスターへの道!
【STEP.2】では、”大きさ”と”ストーリー性”を中心にお話ししましたね。
今回は、とっっても高レベル。
前半、”大きさ”を”線”で表現します!
構図以外でも表現方法があるんです。
後半には、”線”自体の魅力を紹介します。
難しいかもしれません…笑
一方で、僕の表現を参考にあなた自身の表現の幅を広くしていただければ幸いです!
- 前半:大きさを”線”で表現
- 後半:魅力的な”線とは
”線”で大きさを表現する

そもそも”線”とは何か。いくつかの例を紹介します。
”被写体”で線を表現

”大きさ”の基本は”対比”で表現しました。
その時に使用したのが”構図”でしたね。

こんな感じで、手前に人を。奥に山を三分割構図で撮影すると効果的に山の壮大さを表現出来ました。
人を配置しないとこんな感じ。

先程と比べると、すこし、のっぺりとした、立体感の無い写真になりました。
しかし、この写真でも意識されている”線”があります。それは何でしょう。

こんな線です。
いわれてみれば納得ではないでしょうか。
無意識に視線は、手前から奥へ、”線(道)”に沿ってが動きます。
なので、奥行きを感じるのです。
このように、”線”は、実際の”被写体”から表現されます。
この”線”は、”道”を被写体に、表現をしています。
一方で、線が無くても線を感じます。…んんん?
例えば、この写真では、道は途切れていますよね。
点線部分に注目してください。


それでも、線を感じます。なぜなら人は、”想像”ができるのです。人すごい!
なにはともあれ、この写真では人と山の”対比”に加え、”線”を用いることで二重に大きさを表現しています。

道で線を表現できる場面はたくさんあります。
まずは、この写真。縦構図にして目一杯使って、手前から奥へ続く高速道路が線となり奥行き感を出しています。
また、奥に富士山を配置して、富士山とその他の街並みが大きさ対比になるのでさらに、大きさ・奥行き感がでました。


川なんかも、線として効果的に表現できます。
ちょっと難しいのが次の作品。

この写真。どこに線が隠れているでしょう。

正解は、こちらでした。山に入ると、たくさんの風景が目に入ってきます。
もちろんたくさんの線があります。
その中から魅力的な線をみつけるのは至難の業です。
まずは、道の様な分かりやすい線を意識的に探してみましょう!
- ”大きさ”は、対比と”線”で表現される
- ”線”は”被写体”で表現する
”等間隔”の被写体で線を表現

先程の写真、点線部分に道がなくても”線”を想像できました。
なぜでしょう。
それは、前後に強く線が表現されているので、間が無くても容易に想像ができます。

こちらも、そのグループに入りますね。
一方、線でなくても、等間隔で構造物があると線を感じます。


先程と同じような線が見えますね。
手前から奥へ続く電柱が奥行き感を出しています。
また、電柱が建つ間隔のリズムが気持ちいいですね。
等間隔な足跡が線を表現してます。
想像だけの線ではかなり難しいかもしれません。
日常には、例以外でもたくさん”線”が溢れています。
注意深く見ることで線を見つけましょう。
- 等間隔の被写体で”線”を表現する
被写体の”境界”で線を表現

被写体と被写体の境界線を”線”と捉え、大きさを表現します。


山の片側が照らされて、山稜が”線”してハッキリと現れました。
手前から奥へ続く線は奥行き感を表現します。
なかなか、大きさを表現するのには見つけるのが難しいかもしれません。
どちらかというと、”線”そのものが美しいと思いませんか?
- 被写体と被写体の境界線を”線”と表現する
まとめ ~ ”線”で大きさを表現する ~

3つの”線をご紹介しました。
- "被写体”から線
- ”等間隔”の被写体で線
- 被写体と被写体の”境界線”を線
最初は、なかなか見つけるのが難しいでしょう。
紹介した順で探していくと、徐々に見えてくると思います。
大事なのは、探し続けることです。
後半になればなるほど、人それぞれで感じ方で変わっていきます。自
分が見える線。他の人が見える線。だからこそ、楽しいのかもしれません。
どんな人でも何となくは線を感じます。
しかし、それを意識的にコントロールして写真に表現できると、上達へのステップアップです!
続いては、山稜の様な、線そのものの魅力を紹介します。
- 3つの順番に線を見つける
- あきらめずに、線を探し続ける
魅力的な”線”とは

大きさを表現する道具としての”線”では無く、”線”そのものの魅力を紹介します。
ここからは、主観的な部分が大きくなります。
なるべく、論理的に紹介するように心がけますが、そうでない部分は参考として捉え、あなたの表現の糧になればと思います!
まず、紹介したのが山稜です。

太陽が当たっている面とそうでない面で大きなコントラストが出ているのも惹かれる理由ではないでしょうか。
そもそも、人はコントラストが高いものを好む傾向があります。
食べ物も味が濃い方がおいしいと思うことが多いですよね。
濃いモノ=栄養価が高いと体が反応するためだと勝手に思っています笑


こんなのはいかがでしょう。
空も陸も均一に横の線が入っています。
自然って、人が住む街と比べて圧倒的に不均一が多いですよね。
にもかかわらず、自然の中で均一を見せてくれました。珍しいモノには惹かれますよね。
なので、シャッターを押したのでしょう。…っと、撮った理由を後から考えました。笑
この時は、夢中にシャッターを押していました。
線を探して撮るのもいいですが、思うがままに撮影をしてみると無意識に線に惹かれてシャッターを押していることがあります。


北海道の畑の風景。
自然の中にきれいな平行四辺形が!?
この作品は、線に加えて”面”も意識しています。
いくつにも重ねられているような面に惹かれてシャッターを押しました。
この写真もどちらかというと、珍しさに惹かれた作品です。


これは、何かわかりますか?海と空の境界線を線として捉えました。
海の線と空の線。その混じっている線。
それぞれに、個性があって魅力的です。
もちろん、メインは天の川ですが、不均一の中、均一にピシッと架かる橋。
きれいだと思いませんか?


同じ系統ですが、手前から奥へきれいな曲線を描く山稜。空には乱雑に渦々しい雲が掛かっています。この対比がたまらない…!
いかがでしたでしょうか。
「きれい!」や「…イマイチじゃね?」と人それぞれかもしれませんが、そこが面白い!
今までは、モノという被写体のみに目を向けていたかもしれませんが、”線”も被写体として目を向けてみてはいかがでしょうか。
”線”は二次元的なので、写真の余計な部分がそぎ落とされます。
なので、魅力的なところのみが残り、より、魅力が表現されたり、小さな魅力を大きく表現が出来たりします。
あなたの表現の幅が広がるキッカケになったら嬉しいです。
- ”線”も被写体として目を向けると、写真の幅が広がる
まとめ
ココが重要!
- ”大きさ”は、"対比"と”線”で表現される
- ”線”も被写体として目を向けると、写真の幅が広がる
構図の3ステップお疲れさまでした。
構図だけでも奥が深くて意外な点もたくさんあったのではないでしょうか。
経験が長くなると自分の写真に近づいていきます。
しっかりと基礎を固めて自分の癖を、自分の写真を作っていきましょうー!
参考にした本は下記です。
今回紹介した内容以外にも、目からウロコの内容がたくさん紹介されていますよ。
それでは、いい写真LIFEを!